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2025年 第33節 京都vs川崎F

試合分析・戦評

試合は立ち上がりから川崎フロンターレが主導権を握った。前線の伊藤達哉選手とエリソン選手が積極的にゴールへ迫り、8分にはその伊藤選手がドリブルから冷静にネットを揺らし、先制点を奪取。ここ数試合好調を維持している伊藤選手は、この得点で3試合連続ゴールを記録した。序盤は川崎Fの鋭いトランジションが際立ち、京都の守備陣は後手を踏む場面も見られた。

一方、京都サンガは負傷交代となった福岡慎平選手の離脱で中盤のバランスを崩すも、代わって投入された武田将平選手が徐々にリズムを取り戻す。奥川雅也選手や原大智選手を起点に右サイドから攻撃を組み立て、38分にはその形から同点弾が生まれる。平戸太貴選手の浮き球パスを奥川選手が巧みに折り返し、最後は須貝英大選手が押し込んで試合を振り出しに戻した。この一連の流れは、京都のポゼッションサッカーが機能した象徴的なシーンだった。

後半は互いに攻守の切り替えが激しい展開に。川崎Fは脇坂泰斗選手のセットプレーから再三チャンスを作り、三浦颯太選手のFKやLロマニッチ選手の投入で攻撃の厚みを増したが、GK太田岳志選手の好セーブに阻まれる。京都も長沢駿選手の投入で高さを活かした攻撃を試みたが、決定機を逃してしまう。最終的に川崎Fが21本ものシュートを放つ一方で、京都も粘り強く守り抜き、スコアは1-1のまま終了。スタッツ上では川崎Fが上回ったものの、京都の集中した守備と勝負強さが光った。

試合全体を通じて、京都はビルドアップの安定性と守備時のコンパクトさで成長を示し、川崎Fは攻撃の迫力を取り戻しつつも決定力不足が課題として残った。観客19,265人が詰めかけたサンガスタジアムは、両チームの意地と戦術がぶつかり合う熱戦の舞台となった。

これからに向けて

京都は主力の離脱が続く中でも、チーム全体で戦う姿勢が際立った。須貝英大選手の同点弾や奥川雅也選手の創造性は、今後の攻撃の軸となりうる要素だ。福岡選手の不在をカバーした武田選手のプレーも評価でき、ベンチ層の底上げを感じさせた。守備面では、最終ラインの宮本選手・中野選手らが体を張り続け、粘り強くゴールを守った点も大きい。

今後に向けては、試合終盤でのギアの上げ方が鍵となる。勝ち切る力をつけるためには、途中出場選手の決定的な仕事が求められるだろう。次節に向けては、ホームでの戦いにおいてこの粘りを攻撃的エネルギーへ転化できるかが注目点。チームとしての成熟が確実に進んでおり、残り試合での上位食いに期待がかかる。

川崎Fは内容面で優位に立ちながらも、決めきれなかった部分が悔やまれる。伊藤達哉選手は絶好調を維持し、エリソン選手とのコンビも機能し始めている。脇坂泰斗選手が試合を通じてリズムを作り出し、守備ではF・ウレモヴィッチ選手と佐々木旭選手が安定したプレーを披露した点はポジティブだ。

一方で、チャンスを多数作りながら1点に留まった決定力は課題。ゴール前での崩しにおけるラストパスやフィニッシュの質を上げることが求められる。終盤の退場者による数的不利を考慮すれば、アウェイで勝点1を持ち帰ったのは悪くない結果だ。次節以降は、攻撃の多様性を維持しつつ、守備の安定を軸に再び上位争いへ食い込むための重要なターニングポイントになるだろう。

SNSの反応

📣京都サンガF.C.サポーター
「須貝選手のゴール、気持ちが伝わってきた!あの詰めは本当に見事」
「奥川選手がいると攻撃がスムーズ。やっぱり別格」
「太田選手のビッグセーブがなければ負けてた。MVP級」
「福岡選手のケガが心配。だけど武田選手がしっかりカバーしてた」
「内容も気持ちも良かった。勝ちたかったけど、この引き分けは価値がある!」

📣川崎フロンターレサポーター
「伊藤選手、完全に覚醒してる。どこからでも点を取れる」
「内容は良かった。あとは決めるだけって試合」
「脇坂選手のプレーが相変わらず上手い。中盤の要だね」
「退場は痛かったけど、全員が戦ってたのが伝わる」
「このサッカーなら次は勝てる。チームの形が戻ってきた!」

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この記事を書いた人

サッカー、主にJリーグをこよなく愛する1人。

お気に入り(鹿島アントラーズ)をメインに、他のチームの試合もすべて視聴。

世界に誇れる日本のJリーグ。その試合状況と私の感想をブログとして残そうと思ったのが、このブログです。

個人的な感想なので、大目に見てください(^^)

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