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2025年 第32節 FC東京vs横浜FM

試合分析・戦評

J1第32節、味の素スタジアムで行われたFC東京対横浜F・マリノスの一戦は、序盤から主導権を握ったFC東京が高いポゼッションで試合を進めた。前半は右サイドの室屋選手を起点に攻撃を仕掛け、橋本選手やマルセロヒアン選手がシュートを放ったものの、枠を捉え切れず得点には至らなかった。対する横浜FMもクルークス選手のセットプレーや角田選手の攻め上がりでチャンスを作り、34分には角田選手のシュートがポスト直撃と、互いにゴールに迫る場面を見せた。前半終了間際には谷村選手のゴールがVARで取り消されるなど、緊張感ある展開のままスコアレスで折り返した。

試合が動いたのは後半。51分、横浜FMは角田選手のクロスにキャプテン喜田選手が頭で合わせて先制。さらに59分には渡辺皓太選手のクロスから谷村選手が押し込み2点目を奪取。62分にはクルークス選手のクロスに再び谷村選手が飛び込み、瞬く間に3点差とした。横浜FMはブロックを敷いて守りを固めつつ、鋭いカウンターとサイド攻撃で効率良く得点を重ね、アウェイで理想的な展開を作った。

一方のFC東京は終盤に意地を見せる。89分、高宇洋選手がこぼれ球を押し込み1点を返すと、アディショナルタイムには野澤選手がPKを獲得。これをショルツ選手が冷静に沈めて1点差に詰め寄った。しかし、反撃はここまで。14本のシュート、ゴール期待値1.85と攻撃面では数字を残したものの、試合の大半で崩し切るまでには至らず、3失点を跳ね返すには時間が足りなかった。

結果は2-3で横浜FMが勝利。FC東京にとっては今季初の4連勝を逃す悔しい一戦となり、横浜FMにとっては残留争いからの浮上に向けて大きな勝点3を掴んだ。特に谷村選手の2得点1起点の活躍、キャプテン喜田選手の先制弾はチームに勇気を与え、試合全体を通して効率的かつしたたかな戦いを披露した一戦であった。

これからに向けて

FC東京は3試合連続無失点と堅守を誇ってきたが、この試合では立て続けに失点を許し、守備面の課題が露呈した。しかし終盤の粘り強さ、特に高宇洋選手やショルツ選手といった中心選手が得点に絡み、最後まで諦めない姿勢を見せたことは大きな収穫だ。攻撃面では室屋選手の仕掛けやマルセロヒアン選手のポストプレーなど、多彩な攻め筋を構築できており、ゴール期待値の高さがそれを裏付けている。課題はリードされてからの攻撃の精度と、試合の入り方である。今後は守備の安定を取り戻しつつ、終盤の反撃力を90分間持続できれば、上位進出の可能性は十分に残されている。苦しい展開からも勝点をもぎ取る強さを身につけることが、次なる成長のステップとなるだろう。

横浜FMにとって、この試合の勝利はまさに「ターニングポイント」となるものだった。キャプテン喜田選手の先制弾はチームを勢いづけ、谷村選手の躍動は攻撃の多様性を示した。3得点を短時間で奪った決定力は今季序盤から課題とされていた部分であり、改善の兆しが見えた点はポジティブだ。守備面でも角田選手を中心に身体を張った対応を見せ、試合の大部分で集中力を維持できたことは評価できる。依然として勝ち点が必要な状況ではあるが、主力と若手が噛み合い始めたことで、残り試合への展望は明るい。今後は勢いを継続しつつ、ビルドアップや終盤の試合運びに安定感を持たせれば、残留争いを抜け出すどころか中位浮上も視野に入ってくるだろう。攻守のバランスが整えば再び「強いマリノス」としての姿を示せるはずだ。

SNSの反応

FC東京サポーター
「最後まで諦めずに戦った姿勢は誇らしい」
「守備の緩さが悔やまれるけど、攻撃は迫力あった」
「ショルツ選手のPKの冷静さはさすが」
「高選手のゴールで一体感が戻った」
「次は守備を立て直して連勝に繋げたい」

横浜FMサポーター
「喜田選手のゴールはキャプテンの意地!」
「谷村選手が覚醒してくれて嬉しい」
「クルークス選手のクロスはやっぱり武器だ」
「残留争いから抜け出す大きな勝点3!」
「若手とベテランが噛み合ってきたのを感じる」

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この記事を書いた人

サッカー、主にJリーグをこよなく愛する1人。

お気に入り(鹿島アントラーズ)をメインに、他のチームの試合もすべて視聴。

世界に誇れる日本のJリーグ。その試合状況と私の感想をブログとして残そうと思ったのが、このブログです。

個人的な感想なので、大目に見てください(^^)

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