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2025年 第30節 広島vs神戸

試合分析・戦評

J1第30節、エディオンピースウイング広島で行われたサンフレッチェ広島とヴィッセル神戸の一戦は、上位争いを占うシックスポイントゲームとなった。両者は勝点で並ぶ状況で臨み、互いに気迫を前面に押し出した激しい試合が展開された。

序盤から神戸は積極的にプレスを仕掛け、相手陣内でのプレー時間を増やした。前半4分にはエリキ選手の鋭いシュートが枠を捉えたが、大迫敬介選手がファインセーブで防ぐ。広島は中盤でのビルドアップが途切れがちとなり、相手に主導権を握られる時間が続いた。しかし、守備陣は集中を切らさず、シュートブロックと大迫敬介選手の好守で得点を許さない。前田直輝選手やジャーメイン良選手も鋭い動きからゴールに迫ったが、決定機を仕留めきれず、前半はスコアレスで折り返した。

後半は広島に試練が訪れる。54分、佐々木翔選手が大迫勇也選手を倒してファウルを取られ、VARの結果レッドカードとなり数的不利に追い込まれた。しかし、その後も広島は引くことなくアグレッシブに戦い、田中聡選手や木下康介選手を中心にシュートを狙い続けた。10人での戦いながらも攻撃姿勢を崩さず、神戸を慌てさせる場面も見られた。

一方の神戸は、数的優位を得た後もなかなか決定打を生み出せず、広島の粘り強い守備に手を焼いた。しかし87分、永戸勝也選手のCKから混戦を生み、オウンゴールを誘発。ついに試合を動かすことに成功した。リードを得た神戸は最後まで集中を切らさず、広島の反撃を封じて0-1で勝利。連敗を止めると同時に、優勝戦線に踏みとどまる大きな勝点3を手にした。

広島は退場による数的不利と不運な失点に泣いたものの、10人で戦いながら最後まで攻撃を仕掛ける姿勢はスタジアムを大いに沸かせた。一方の神戸は勝負所での強さを示し、勝率の高さを誇る「先制=勝利」の流れを再現。両者の戦いは、終盤戦のJ1優勝争いにおける重要な一幕となった。

これからに向けて

サンフレッチェ広島は、この試合で数的不利に陥りながらも決して諦めない姿勢を見せた点が評価される。佐々木翔選手の退場後、守備的に引きこもるのではなく、田中聡選手や中村草太選手を中心に攻撃を仕掛け、木下康介選手ら交代選手も積極的にゴールを狙った。若手とベテランが融合したチームの勢いは、勝敗を超えて大きな収穫となったと言える。また、守護神大迫敬介選手のビッグセーブも健在であり、彼の存在感はチームの安定感を支えている。敗戦とはいえ、スタジアム全体を熱くした姿勢は、次戦以降の勝利に繋がるはずだ。ACLを控える中でも、戦い方にブレがなかったことはチームの成熟を示しており、この経験を糧に再び上位争いに食い込むことが期待される。

ヴィッセル神戸は、苦しい展開を我慢強く戦い抜き、終盤で結果を引き寄せる勝負強さを示した。大迫勇也選手を起点にした攻撃は常に脅威を与え、エリキ選手や宮代大聖選手のアグレッシブな動きが相手守備を押し下げた。特に永戸勝也選手のセットプレー精度は決定的で、試合を決めたオウンゴールも彼のキックが生んだものだった。守備陣も集中を切らさず、前川黛也選手の安定したセーブが無失点勝利に直結した。優勝争いのプレッシャーがかかる中で連敗を止めたことは、チーム全体の士気を大きく高める。数的優位を確実に勝点3へと結び付けたこの一戦は、シーズン終盤の神戸にとって大きな自信となり、さらに強固なチームとして成長するきっかけになるだろう。

SNSの反応

広島サポーター
「10人になっても最後まで攻め続けた姿勢は誇らしい」
「大迫敬介選手のセーブは本当に神がかっていた」
「不運な失点だけど、この悔しさを次に活かしてほしい」
「中村草太選手の成長が楽しみ」
「負けても胸を張れる試合だった」

神戸サポーター
「ようやく連敗ストップ!この勝利は大きい」
「永戸勝也選手のCKがチームを救った」
「やっぱり大迫勇也選手がいると攻撃が違う」
「無失点で勝てたのは守備陣の集中力のおかげ」
「優勝争いに踏みとどまれた!まだまだここから」

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この記事を書いた人

サッカー、主にJリーグをこよなく愛する1人。

お気に入り(鹿島アントラーズ)をメインに、他のチームの試合もすべて視聴。

世界に誇れる日本のJリーグ。その試合状況と私の感想をブログとして残そうと思ったのが、このブログです。

個人的な感想なので、大目に見てください(^^)

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