試合前展望
J1リーグ第3節、鹿島アントラーズとアルビレックス新潟の一戦が2月26日に県立カシマサッカースタジアムで行われる。鹿島は開幕から安定した戦いを見せており、今節も4-4-2の布陣を採用。前線では鈴木選手とレオセアラ選手のコンビが鍵を握る。
一方の新潟は、3人のスタメン変更を行い、堀米選手、星選手、矢村選手が先発。攻撃的な布陣で挑む。過去の対戦成績では鹿島が有利だが、新潟のパスワークと攻撃のバリエーションが機能すれば、試合の流れを変える可能性も十分にある。
前半
試合開始直後から鹿島が主導権を握り、積極的に攻撃を展開。前半2分には柴崎選手のパスから鈴木選手が起点となり、レオセアラ選手がシュートを放つも枠を外れる。
5分には小池選手の折り返しが藤原選手に阻まれるが、鹿島が試合の流れを掴み続ける。10分にはその流れが結果に結びつき、こぼれ球を小池選手が冷静に決めて鹿島が先制。その後、新潟も反撃を開始し、16分には矢村選手、堀米選手、長谷川選手が立て続けにシュートを放つが決めきれない。
ポゼッションは新潟が優位に進めるも、鹿島のカウンターが脅威となる。前半37分、鹿島のレオセアラ選手がCKからのシュートを放つが、惜しくもゴール枠に弾かれる。
そして前半終了間際、新潟は舞行龍ジェームズ選手のパスを受けた矢村選手が見事なヘディングで同点弾を決め、1-1でハーフタイムを迎える。
後半
後半は新潟がボールを握る展開でスタート。7分には矢村選手が再びシュートを放つが、鹿島GK早川選手の好セーブに阻まれる。15分を過ぎると、鹿島もポゼッションを高めながらチャンスを作り、17分には柴崎選手がシュートを放つも、新潟DF陣のブロックに阻まれる。
20分過ぎには両チームが選手交代を行い、試合のテンポがさらに上がる。新潟は30分までに枠内シュートを増やし、ダニーロゴメス選手らが惜しいシーンを演出する。
しかし33分、鹿島に決定的な場面が訪れる。相手選手のクリアミスから生まれたボールがゴールに吸い込まれ、鹿島が再びリードを奪う。
その後も新潟が攻勢を強めるも、鹿島が粘り強い守備で対応。試合はそのまま2-1で鹿島が勝利した。
総括
この試合は鹿島の効率的な攻撃と、新潟のポゼッションスタイルがぶつかる展開となった。鹿島は序盤から積極的な攻撃を展開し、早い時間帯で先制に成功。その後、新潟がボールを保持しながら主導権を握るも、最後の精度を欠いた。
一方で新潟の同点弾は見事で、パスワークと個々の技術の高さが光る場面だった。後半に入ると、鹿島が粘り強く守りながらカウンターの機会を伺い、相手のミスを見逃さずに決勝点を奪った。
新潟はシュート数では互角ながら、決定力と守備の組織力で鹿島に一歩及ばなかった。
今後
鹿島は勝利を収めたが、試合を通して新潟の攻撃に苦しむ場面も多かった。今後はポゼッション時の安定感を高めることで、試合運びをよりスムーズにできるだろう。特に、柴崎選手を中心とした中盤の連携が鍵となる。
新潟は敗れたものの、ボール保持の面では優位に立ち、多くのチャンスを作り出した。あとはフィニッシュの精度を高めることで、勝点を積み上げられる可能性は十分にある。特に矢村選手の積極性とダニーロゴメス選手の突破力は、今後の大きな武器となるだろう。