試合分析・戦評
J1第25節、ニッパツ三ツ沢球技場で行われた横浜FC vs 浦和レッズは、1-2で浦和が勝利しました。
三浦文丈監督のリーグ戦初陣となった横浜FCは、[3-4-2-1]を採用し、新加入のGKヤクブ スウォビィク選手を先発起用。対する浦和は[4-2-3-1]で小森飛絢選手が1トップに復帰しました。
試合は立ち上がりから浦和が主導権を握ります。高いポゼッションと素早いパス回しで横浜FCを押し込み、前半8分にはマテウス サヴィオ選手のスルーパスから金子拓郎選手が抜け出し、こぼれ球を小森選手が押し込んで先制。浦和はこの先制後も流れを保ち、横浜FCにほとんどシュートチャンスを与えません。横浜FCはルキアン選手、櫻川ソロモン選手らがチャンスを作るも精度を欠き、前半を0-1で折り返します。
後半も浦和の勢いは衰えず、53分に右CKから再び小森選手が得点。前線からの連動した動きとゴール前での嗅覚が光り、チームに2点目をもたらします。横浜FCは流れを変えようとアダイウトン選手を投入しますが、63分に伊藤槙人選手が2枚目のイエローカードで退場となり、数的不利に。浦和は終盤まで追加点こそ奪えなかったものの、試合を完全にコントロールしました。
試合終盤、90+9分にアダイウトン選手が個人技からスーパーゴールを決めて1点を返しましたが、反撃はここまで。横浜FCは7連敗、浦和は約4カ月ぶりとなるアウェイ勝利を手にしました。浦和は攻守のバランスが取れた内容で、マチェイ スコルジャ監督が「今季のベストゲームの1つ」と評するにふさわしい試合運びでした。
これからに向けて
横浜FCにとっては厳しい結果となりましたが、光明もありました。新加入のGKスウォビィク選手は確かなセービングで大崩れを防ぎ、終盤に投入されたアダイウトン選手は圧倒的な推進力と決定力を見せました。特に終了間際の得点は、今後の攻撃の軸になりうる存在感を示しています。三浦監督の初陣での課題は明確で、守備時のラインの整備と攻撃時のボール保持力向上が急務ですが、監督交代直後という状況を考えれば、新戦力との融合や戦術浸透には時間が必要です。次節以降、アダイウトン選手やルキアン選手のコンビネーションが成熟し、中盤のつなぎが改善されれば、得点力不足解消への道筋は見えてくるはずです。残留争いの中で、粘り強さと攻守の切り替えを武器に、巻き返しに期待したいところです。
浦和は今季のアウェイ戦で苦戦が続いていましたが、この試合では攻撃面・守備面ともに安定感のある内容を披露しました。小森飛絢選手の2得点はもちろん、金子拓郎選手の突破力、マテウス サヴィオ選手の正確な配球など、攻撃の多彩さが際立ちました。守備でも中央を締め、相手の縦パスを効果的に遮断。中盤の安居海渡選手とMホイブラーテン選手の連携も機能し、ゲーム全体を通して相手に大きな反撃の隙を与えませんでした。スコルジャ監督のもと、選手個々の役割が明確になっており、チーム全体の完成度が高まっています。この勝利は順位争いにおいても大きな意味を持ち、今後の上位進出へ向けて重要な一歩となるでしょう。次節以降もこの攻守の安定感を継続できれば、優勝争いの一角に食い込む可能性も十分です。
SNSの反応
横浜FCサポーターの反応
「アダイウトン選手のゴールは鳥肌もの!次節からの活躍が本当に楽しみ」
「新加入GKスウォビィク選手はかなり安定感あった」
「三浦監督の初陣、内容は厳しかったけど変化は感じた」
「伊藤選手の退場は痛すぎた…数的不利では厳しい」
「終盤の攻撃は良かったので次に繋げてほしい」
浦和レッズサポーターの反応
「小森選手の2ゴールは頼もしすぎる!」
「今日の金子選手はキレキレ、相手DFがついていけてなかった」
「安居選手とホイブラーテン選手の中盤コンビが効いてた」
「ようやくアウェイで快勝、内容も伴って最高」
「スコルジャ監督の戦術がハマった試合だった」