試合分析・戦評
J1第25節、豊田スタジアムで行われた名古屋グランパス対京都サンガF.C.の一戦は、1-2で京都が歴史的なアウェイ勝利を収めた。試合は立ち上がりから京都がボールを保持し、右サイドの原選手やマルコ トゥーリオ選手を起点にチャンスを構築。前半8分にはRエリアス選手が決定機を迎えるも、GKピサノ選手の好セーブに阻まれる。名古屋は守備時に集中力を発揮しながらも、攻撃ではユンカー選手と山岸選手を中心にカウンターを狙ったが、フィニッシュ精度に欠け、前半はスコアレスで終了した。
後半61分、名古屋は原輝綺選手のクロスからユンカー選手がヘディング、クロスバー直撃の跳ね返りを自ら押し込み先制点。今季初ゴールとなる一撃で勢いづくかに見えた。しかし70分、京都は中野瑠馬選手のスルーパスからトゥーリオ選手経由でRエリアス選手が決め同点。さらに82分には中野選手が高い位置で奪ったボールからエリアス選手がシュート、GKが弾いたこぼれ球を福田心之助選手が豪快に叩き込み逆転に成功した。
名古屋は終盤に永井謙佑選手や新加入の木村勇大選手を投入し、サイドからのクロスやセットプレーでゴールを狙い続けたが、京都守備陣の集中力を崩せずに試合終了。京都はリーグ戦で名古屋相手に23年ぶりとなるアウェイ勝利を達成した。
これからに向けて
名古屋グランパスはこの試合ではユンカー選手がついに今季初得点を記録し、得点感覚の回復が期待される。原輝綺選手や山中亮輔選手らのクロスの質は高く、攻撃パターンの幅は十分。守備ではピサノ選手がビッグセーブを連発し、最後尾の安定感を示した。課題はリード後の試合運びだが、攻撃陣の連携が整えば上位相手にも十分勝機はある。ホームでの攻撃力強化と試合終盤のゲームマネジメントを改善すれば、残り試合での巻き返しは可能だ。
京都サンガF.C.は攻撃面ではMトゥーリオ選手、Rエリアス選手、福田選手が絡んだ得点パターンが冴え、特に中野瑠馬選手のインパクトは絶大だった。守備では鈴木選手を中心に空中戦で優位に立ち、終盤まで集中力を維持。歴史的なアウェイ勝利はチームの自信を大きく高めるはずだ。好調を維持しており、上位争いに食い込む可能性も十分。次節以降も前線からの積極的なプレスと、サイド攻撃の多彩さを武器に勝ち点を積み重ねたい。
SNSの反応
名古屋グランパスサポーター
「ユンカー選手の初ゴールは嬉しいけど、勝ちたかった…」
「ピサノ選手がいなかったらもっと失点してた」
「最後まで攻め続けたのは良かったけど、決定力不足が痛い」
「ホームで守り切れないのはもったいない」
「原選手や山中選手のクロス精度は本当に高い」
京都サンガF.C.サポーター
「エリアス選手と福田選手のゴールで感動!」
「中野選手、途中出場で試合を変えたヒーローだ」
「23年ぶりのアウェイ勝利、歴史を見届けた!」
「守備陣の集中力が素晴らしかった」
「この勢いで上位進出だ!」