試合分析・戦評
2025年J1第24節、日産スタジアムで行われた横浜F・マリノスと名古屋グランパスの一戦は、横浜FMが3-0で完勝を収めた。前節から中2週間、リーグ戦連勝を狙う横浜FMは先発を5人変更し、新加入の谷村選手がJ1デビュー。対する名古屋は天皇杯から中3日と過密日程の中での戦いとなった。
試合序盤はロングボールの応酬から始まり、名古屋がセットプレーでリズムを掴みかけたが、横浜FMは粘り強い守備でこれを封じた。前半35分、CKの流れからJキニョーネス選手のパスに谷村選手が応じ、バイシクル気味の左足でゴール右上に突き刺して先制。前半終了間際には、井上選手の展開を受けたヤンマテウス選手が見事なシュートで2点目を奪取し、横浜FMが試合を優位に進めた。
後半に入っても横浜FMは安定した守備と高い集中力を維持。名古屋の猛攻に対してGK朴一圭選手の好セーブやブロックで得点を許さず、終盤には途中出場の植中選手が追加点を挙げて試合を締めくくった。
名古屋はシュート数こそ17本と多く、ゴール期待値でも上回る場面があったが、フィニッシュの精度と相手守備の壁に阻まれ無得点。横浜FMは決定機を確実にものにし、苦しみながらも勝ち点3を積み上げた。これで横浜FMは今季2度目の連勝を果たし、最下位を脱出。自信を取り戻す大きな一勝となった。
これからに向けて
横浜FMにとってこの勝利は、単なる3ポイント以上の意味を持つものだった。J1デビューとなった谷村選手のゴールという新戦力の台頭、そして長期離脱から復帰したJキニョーネス選手やジャンクルード選手がチームに再び勢いを与える形となったのは、大きな収穫と言えるだろう。特に、ヤンマテウス選手の個人技は試合の流れを一変させる力を見せ、植中選手の追加点も含めて、交代選手の働きが際立った。
ビルドアップでの危うさも見られたが、DF陣が粘り強く対応し、GK朴一圭選手の安定感も相まってクリーンシートを達成。チームとしての連動性と個人技が噛み合い、ようやく光明が見えてきた印象だ。次節以降、この勢いを持続できるかが重要なポイントになる。特に、新加入選手を中心にしたさらなる連携向上に期待したい。
スコアこそ0-3の敗戦に終わった名古屋だが、内容面では決して下を向くものではなかった。シュート数は相手を上回り、ゴール期待値でも1.13と決定機をしっかりと作り出せていた点は評価に値する。特に前半のセットプレーや後半の早い段階でのクロス攻撃は機能しており、あと一歩の精度があれば試合展開は大きく変わっていた可能性がある。
また、東アジアE-1選手権に出場していた稲垣選手の運動量や、途中出場のKユンカー選手、山岸選手のアグレッシブさはチームに刺激を与えていた。今節は相手守備陣に阻まれたが、内容自体は改善の兆しがあり、今後に向けて前向きに捉えるべき試合だ。中盤の連動性やクロスの質をさらに高めていけば、再び上位争いに食い込む可能性も十分にある。
SNSの反応
横浜F・マリノスサポーター
「谷村選手、デビュー戦でゴールとか最高かよ!」
「ヤンマテウス選手、今日のシュートはまさに職人芸!」
「植中選手の得点でダメ押しできたのデカい!」
「守備陣が最後まで集中してて安心して見られた」
「最下位脱出おめでとう!このまま巻き返そう!」
名古屋グランパスサポーター
「決定機作ってたけど、最後の精度が…惜しかった」
「森島選手と稲垣選手のコンビはやっぱり安心感ある」
「Kユンカー選手、もっと早く投入してもよかったかも」
「シュートは撃ててたし、悲観する内容じゃない」
「次節こそは結果出そう!応援してる!」