試合分析・戦評
2025年7月20日、J1第24節の注目カード「東京ヴェルディ vs FC町田ゼルビア」が味の素スタジアムで開催された。ともに3-4-2-1のミラーフォーメーションで挑んだ両チームの一戦は、東京Vが主導権を握る展開となった。特に前半は右ウイングバックの松橋 優安選手を起点に何度もチャンスを演出し、染野 唯月選手とのコンビで町田ゴールに襲い掛かった。齋藤 功佑選手や翁長 聖選手もサイドでアクセントを加え、何度もペナルティエリアに侵入。ゴール期待値でも1.62と町田を大きく上回る内容だった。
しかし、決定力を欠いたことが勝敗を分ける。特に染野 唯月選手は5本以上のシュートを放ったが、決めきれず。対する町田は、ローブロックと切り替えの早さを武器に耐え凌ぎ、後半18分、ロングスローのこぼれ球に菊池 流帆選手が反応して決勝ゴールを決めた。町田は今季「先制時11勝2分け2敗」という高い勝率を背景に、堅実に試合を締めて5連勝を達成した。
東京Vは最後まで攻めの姿勢を貫き、森田 晃樹選手や福田 湧矢選手らが躍動するも、町田の守備陣を崩せず。交代出場の熊取谷 一星選手や食野 亮太郎選手も縦への推進力を見せたが、ゴールネットを揺らすには至らなかった。試合終了時のスコアは0-1。内容では東京Vが上回ったものの、勝点3を手にしたのは効率的な戦いを見せた町田だった。
これからに向けて
🔰東京Vにとっては悔しい敗戦となったが、攻撃の形は随所に見られ、ポゼッションやシュート数などで相手を圧倒する内容だった。染野 唯月選手のフィニッシュ精度が上がれば、得点力は確実に改善されるだろう。また、松橋 優安選手や齋藤 功佑選手、翁長 聖選手など、サイドから崩す攻撃は非常に機能しており、チームとしての成長が感じられる。
特に森田 晃樹選手のボール奪取からの推進力、福田 湧矢選手の縦へのドリブルなど、交代選手も含めた連動性のある攻撃は今後の武器になるはずだ。中断明け初戦としては悲観すべき内容ではなく、得点さえ奪えれば勝利は目前だ。J1残留に向けて、内容を結果に結びつける精度を磨いていきたい。
🟦町田は前節の清水戦に続いて2試合連続でのクリーンシート。守備の堅さとセットプレーの強さを改めて示す形となった。菊池 流帆選手の豪快なボレーによる得点はまさに町田らしい勝ちパターンであり、勝率の高い「先制型」のスタイルがしっかりと体現されていた。
攻撃では少ないチャンスを確実にモノにし、守備ではGK谷 晃生選手や林 幸多郎選手らが終盤まで集中力を切らさなかった。相馬 勇紀選手やナサンホ選手のドリブルからの仕掛けもアクセントとなり、後半はテンポの良いカウンターも見せた。
これでリーグ戦5連勝と勢いに乗る町田。上位進出も現実味を帯びてきた中、継続的に勝点を積み重ねていけるか注目が集まる。
SNSの反応
📣東京ヴェルディ サポーターの声
「内容では負けてなかった…あとは決めるだけ」
「染野選手、次は絶対決めてくれ!」
「森田選手のドリブルに惚れた」
「チャンスはあった、悲観しない!」
「町田には勝ちたかったけど、次に期待!」
📣FC町田ゼルビア サポーターの声
「菊池選手ありがとう!最高の一撃!」
「苦しい展開だったけど勝ち切る力がついた」
「セットプレーからの得点、町田らしい!」
「守備が本当に堅い、谷選手も神」
「5連勝!夢のACLが見えてきた!」