試合分析・戦評
大阪ダービー50回目の節目となった今回の一戦は、ヨドコウ桜スタジアムを舞台に、C大阪がホームにG大阪を迎える構図で行われた。両者ともにスタメンを複数名入れ替えて臨んだこの試合は、序盤から互いにチャンスを作り合う展開となった。
前半はG大阪が主導権を握り、中盤のネタラヴィ選手を起点とした攻撃でリズムを作った。23分、山下選手の突破や三浦選手のヘディングシュートといった決定機もあったが、C大阪守備陣、特に畠中選手の好守が光りゴールを許さない。
C大阪は飲水タイム以降にペースを上げ、奥田選手のクロスにTアンドラーデ選手が合わせたシーンや、Lフェルナンデス選手の好クロスからRハットン選手のポスト直撃など、幾度となくゴールに迫ったが、得点には至らず。前半はスコアレスで折り返した。
後半、C大阪は攻勢を強め、香川選手や中島選手を中心に主導権を握る。シュート数では上回り、ゴール期待値もG大阪を上回る内容だったが、最後の部分で決定力を欠いた。一方のG大阪は、交代策をうまく機能させると、70分にセットプレーから半田選手が押し込み、待望の先制点を獲得。
以降、G大阪はブロックを下げて堅守に徹し、C大阪の怒涛の攻撃を凌ぎ切る。アディショナルタイムにはRハットン選手のゴールがオフサイドで取り消される場面もあり、最後まで見ごたえのある攻防が続いたが、試合は0-1で終了。G大阪が大阪ダービーを制し、今季のC大阪へのリベンジを果たした。
これからに向けて
セレッソ大阪はこの敗戦で大阪ダービーの連勝を逃したが、内容面では多くのポジティブな要素が見られた。Lフェルナンデス選手とRハットン選手の両ウイングは切れ味鋭く、再三サイドからの突破でチャンスを演出。中島選手も積極的にシュートを放ち、決定機を多く作った。
また、前半の守備では畠中選手と西尾選手の集中したカバーリングが、相手の決定機を封じる要因となっていた。試合全体を通してもボール保持率や攻撃回数でG大阪を上回っており、あと一歩の精度が整えば得点力も安定してくるだろう。
今回の敗戦を糧に、次節以降は攻撃の再現性とフィニッシュ精度を高め、上位戦線に食い込む力は十分にある。サポーターの声援も熱く、ホームでの強さを再び見せてくれるはずだ。
ガンバ大阪は、苦しい内容ながらもセットプレーから得点をもぎ取り、完封勝利を収めた点で、非常に意義のある勝利となった。特に半田選手は守備だけでなく、得点にも絡む決定的な活躍を見せ、攻守において大きな存在感を発揮した。
また、満田選手のCKからの精度の高いボール供給や、山下選手のサイドアタックなど、チームとして狙いが明確だったのも好材料だ。途中出場のファン・アラーノ選手や鈴木選手も、試合を締めるうえで効果的なプレーを披露し、層の厚みも証明された。
先制時の「先制8試合=全勝」という数字が物語るように、リード時の守備ブロックの安定感はリーグ随一。今後はより能動的に試合をコントロールできる展開を増やし、上位陣との直接対決でさらなる飛躍が期待される。
SNSの反応
セレッソ大阪サポーターの声
「惜しいシーン多すぎて泣ける…ポストに嫌われた」
「内容では負けてなかった、気持ち見せてくれてありがとう」
「Lフェルナンデス選手、何度もチャンス作ってた!次こそ決めてくれ!」
「後半は押し込んでたのに…決めきれないのがもったいない」
「ダービーは悔しいけど、次の試合に切り替えよう」
ガンバ大阪サポーターの声
「半田選手ナイスゴール&守備!ダービーヒーローだ!」
「満田選手のキック精度すごい、セットプレーから取れるの大事」
「今日の福井選手も安定してた!無失点で終えたのは大きい」
「勝てばなんでもOK!最高のダービーだ」
「最後まで粘って守りきった!ナイスゲーム!」