試合分析・戦評

日産スタジアムにて行われた横浜F・マリノスとファジアーノ岡山の一戦は、0-1で岡山が貴重な勝点3を獲得する結果となった。

立ち上がりから積極的に仕掛けたのは岡山。前線からの連動したプレスとサイドの仕掛けでリズムを掴み、立田選手や江坂選手、佐藤選手らが次々とチャンスを作り出す。前半17分には神谷選手の左CKにルカオ選手が頭で合わせ、ゴール右上へ突き刺す。狙い通りのセットプレーで岡山が先制した。

一方、横浜FMは新体制のもとでリズムをつかみ切れず、前半はやや受け身の展開。ヤンマテウス選手が個人技で打開を図るも、2度にわたってシュートがポストを叩く不運もあり、スコアを動かせなかった。前半を0-1で折り返す。

後半に入ると横浜FMは攻勢を強め、エウベル選手やAロペス選手を軸に多彩な攻撃を展開。サイドからのクロス、中央突破、セットプレーと多角的なアプローチでゴールに迫った。特にヤンマテウス選手は試合を通して6本以上のシュートを放ち、最大の脅威となったが、再びポストやGKブローダーセン選手の好守に阻まれた。

岡山は後半、選手交代をうまく使ってブロックを組み直し、横浜FMの猛攻を耐え抜いた。中盤での粘り強い守備と、GKブローダーセン選手の好セーブも光り、最後までリードを守り切る。横浜FMのシュート数は20本を数えたが、最後までネットを揺らすことはできなかった。

試合終了時のxG（ゴール期待値）は横浜FMが2.18に対して岡山が0.89と、数値上ではホームチームが圧倒したが、試合を決したのは前半17分の1発だった。これで横浜FMは痛恨の連敗となり、岡山は今季アウェイでの価値ある白星を手にした。

これからに向けて

横浜F・マリノスは結果は伴わなかったが、試合全体を通しての攻撃回数、シュート数、ゴール期待値のすべてで相手を上回ったことは、今後の希望だ。ヤンマテウス選手を中心にした崩しは形になっており、あとはフィニッシュの精度と運が揃えば得点につながるのは時間の問題。チームとしての連携も悪くなく、監督交代後の手応えも感じさせる内容だった。

ファジアーノ岡山は貴重なアウェイでの勝利は、守備陣の集中力と前線の少ないチャンスを確実に仕留める力によるものだった。ルカオ選手の得点に加え、守備では工藤選手や田上選手のブロック、GKブローダーセン選手の安定したセービングがチームを救った。選手交代もうまく機能し、選手層の厚みと戦術理解度の高さを示した試合となった。

SNSの反応

横浜FMサポーターの反応
「ポストに2回当たるとか、ツイてなさすぎる…」
「ヤンマテウス選手の気持ちのこもったプレーには拍手」
「内容は悪くなかった。次に繋がる試合」
「連敗だけど、新監督の色が出てきた気がする」
「決定力さえあれば勝ってた。もどかしい！」

岡山サポーターの反応
「ルカオ選手、ヘディング完璧！」
「守備陣よく耐えた！全員で掴んだ勝利」
「ブローダーセン選手のセーブが神がかってた」
「アウェイでマリノスに勝てたのは大きい」
「粘り強さが今年の岡山らしさ！誇らしい！」