試合分析・戦評
J1リーグ第21節、ニッパツ三ツ沢球技場で開催された横浜FC対サンフレッチェ広島の一戦は、0-4で広島がアウェイで完勝を収めた。
立ち上がりからボールを保持したのは横浜FC。前半15分時点ではポゼッションが61%と主導権を握るように見えたが、実際には効果的な攻撃に結びつけられず。逆に、広島は数少ないチャンスを確実にものにした。前半17分、CKから木下選手がヘディングで先制点を奪うと、同23分にはこぼれ球を加藤選手が押し込み追加点。さらに39分には新井選手が頭で合わせて3点目を奪取。広島はセットプレーとセカンドボールへの反応で圧倒した。
前半だけで0-3とされた横浜FCは後半開始から3枚替えで打開を図り、室井選手や櫻川選手を投入。中盤でのボール支配率を高め、サイドからの攻撃やCKを何度も得たが、最後のフィニッシュ精度を欠いた。特にユーリララ選手やンドカ選手のシュートは枠を捉え切れず、決定機を活かせなかった。
広島は後半も落ち着いて試合をコントロールし、30分には木下選手が再び得点を挙げてダメ押し。交代選手も含めて全体の連動性が高く、最後まで集中を切らさなかった。
最終的には横浜FCが12本、広島が11本のシュートを放ったが、枠内シュートは横浜FCが0本に対し、広島は7本と明暗が分かれた。ゴール期待値(xG)では横浜FCが1.60と広島の1.26を上回ったものの、数字ほどの決定力は見られず。ホームで今季最多失点となる4失点を喫した横浜FCにとっては、攻守両面で課題を突きつけられた一戦だった。
これからに向けて
横浜FCは後半の選手交代によってチームに活力が生まれ、ポゼッション率やゴール期待値でも優位に立ったことは収穫。室井選手や櫻川選手の積極的な仕掛け、遠藤貴選手や村田選手の突破は、今後の攻撃の起点として期待が持てる。フィニッシュの精度向上とセットプレーの工夫を重ねれば、流れをつかむ試合も増えるはずだ。
サンフレッチェ広島はセットプレーとセカンドボールへの意識の高さ、そして木下選手の2得点は非常に頼もしい内容だった。新井選手や加藤選手ら先発組がしっかり役割を果たし、途中出場の選手も質を落とさなかったことは、チーム層の厚さを証明している。上位戦線に食い込むための強い自信となる快勝となった。
SNSの反応
横浜FCサポーターの反応
「ポゼッションは良かったけど、枠内シュートゼロは厳しい…」
「櫻川選手のプレーに希望を感じた!次も先発で見たい」
「福森選手のキック精度はやっぱり武器だね」
「メギオラーロ選手はよく守ってた。もっと守備陣がサポートしないと」
「最後まで諦めずに攻めた姿勢はよかった」
広島サポーターの反応
「木下選手、ヘッド2発!頼もしすぎる!」
「セットプレー完璧すぎた。練習の成果が出てる!」
「新井選手のクロス、精度高くて素晴らしい!」
「後半も緩まず4点目まで取ったのが最高」
「完封&4発快勝、アウェイでも圧巻の内容!」