試合分析・戦評
J1第21節、上位争いの真っ只中にある柏レイソルと京都サンガF.C.の一戦は、3-3の激しい撃ち合いの末、痛み分けとなった。会場の三協フロンテア柏スタジアムには12,954人の観客が集まり、手に汗握る展開が繰り広げられた。
試合は立ち上がりから柏が主導権を握り、高いポゼッションとテンポの良いパスワークで京都ゴールに迫った。前半19分、小屋松選手のクロスに小泉選手が頭で合わせて先制。その後、24分には京都の米本選手のヘディングで追いつかれるも、31分に垣田選手がこぼれ球を押し込み、再びリードを奪った。
前半のスタッツでは、シュート数13本、枠内シュート7本、ポゼッション66%と柏が圧倒。だが、京都の少ないチャンスからの効率的な得点が光った。
後半に入ると京都が2枚替えで流れを変え、48分には長沢選手が同点弾をヘディングで決める。しかし柏も負けじと29分に原田選手が押し込み、3度目のリードに成功。だが、再び京都が奥川選手→川崎選手のコンビネーションで3点目を決め、試合は3-3に。
柏は全体で19本のシュート(うち枠内9本)、ゴール期待値(xG)でも2.16と京都を大きく上回ったが、サイドからの守備対応の甘さが3失点という結果に繋がった。終盤にも細谷選手や瀬川選手らを投入し勝利を狙ったが、最後まで勝ち越し点は奪えず引き分けで終了した。
これからに向けて
柏レイソルは攻撃面では今節も素晴らしいパフォーマンスを披露。小泉選手や久保選手を中心に多くのチャンスを作り出し、19本のシュートで3ゴールを挙げたのは高く評価できる。原田選手の得点などサイドバックの攻撃参加も機能し、戦術的な柔軟性も見せた。課題はやはりサイドの守備対応。相手のクロスから3失点を喫したが、逆にそこを修正すればさらに上位戦線に食い込む力は十分にある。連携と守備の再構築に期待したい。
京都サンガF.C.は苦しい展開の中でも、数少ないチャンスを確実にものにした得点力はチームの成長を感じさせる。特に途中出場の長沢選手、奥川選手が結果に絡んだ点は、層の厚さと交代戦術の成功を証明している。守備面では課題も見えたが、柏相手にアウェイで3得点という結果は胸を張れる。勝ち点1を持ち帰れたことは大きく、今後の上位対決にも自信を持って臨めるはずだ。
SNSの反応
柏レイソルサポーター
「小泉選手の動き、今日もキレキレだった!」
「垣田選手のゴール、あれは執念だった!」
「勝てた試合だけに、失点が悔やまれるなぁ…」
「久保選手のサイド突破、何度見てもワクワクする」
「攻撃は申し分なし!守備、なんとかしてくれ〜」
京都サンガF.C.サポーター
「長沢選手のゴール、鳥肌立った!」
「川崎選手の冷静なフィニッシュ、素晴らしい!」
「途中出場組が躍動してて嬉しい!」
「失点は多かったけど、アウェイで勝ち点1はOK」
「原選手のクロスの精度がどんどん上がってきてる!」