試合分析・戦評
U等々力で迎えた注目の上位対決は、序盤からスピーディーな展開となった。開始6分、川崎フロンターレは山本選手のスルーパスを起点に、マルシーニョ選手からのラストパスを受けた脇坂選手が冷静にゴールを決め、幸先よく先制に成功する。しかし、その直後の10分、ヴィッセル神戸は宮代選手が中央から右足を振り抜き、鋭い同点弾を叩き込む。
その後は一進一退の攻防が続くが、神戸は井手口選手や酒井選手が再三クロスを供給し、アグレッシブに川崎Fのゴールに迫る。川崎Fは脇坂選手とマルシーニョ選手の連携からチャンスを伺うが、神戸GK前川選手の好セーブに阻まれる。
試合の均衡が破れたのは後半7分。神戸のエリキ選手からのスルーパスを受けた宮代選手がこの日2点目をマークし、逆転に成功。川崎Fは直後に大島選手と伊藤選手を投入し反撃に転じる。以降は川崎Fがボール保持率を高め、伊藤選手、河原選手、そして終盤には小林選手らがゴールを脅かすも、神戸の守備ブロックを崩しきれず。
シュート数、枠内シュート数ともに互角ながら、決定力で勝った神戸が1-2で敵地での貴重な勝利を掴んだ。特筆すべきは神戸の宮代選手の2ゴールで、川崎アカデミー出身の彼が古巣相手に強烈な“恩返し弾”を決めた形となった。
これからに向けて
敗戦とはなったが、川崎フロンターレの後半の巻き返しは見応え十分だった。脇坂選手や伊藤選手の中盤での創造性、大島選手のボール配球能力、河原選手の推進力など、随所に攻撃のアイデアが見えた。交代選手がしっかりと機能し、終盤にかけて主導権を握った点は今後への大きな希望だ。
また、宮城選手や小林選手といったアタッカーも積極的に仕掛け、決定機を作り出していた。今後はその決定機を確実に仕留めるフィニッシュ精度がカギとなる。ホームでの悔しい敗戦を糧に、次節以降の巻き返しに期待したい。
ヴィッセル神戸は宮代選手の決定力が光り、チーム全体が一丸となってアウェイでの勝点3を掴んだ。特にエリキ選手の投入後は攻撃のテンポが上がり、スルーパスでのチャンス創出が効果的だった。また、永戸選手や酒井選手の両サイドからのクロス攻撃も非常に脅威となっていた。
守備では前川選手の好セーブが随所に見られ、終盤の猛攻に耐えた集中力は高く評価される。アウェイの強敵相手に逆転勝利を収めたことは、今後の自信につながるはずだ。この勝利を弾みに、上位争いにしっかり食い込んでいきたい。
SNSの反応
◆川崎フロンターレ サポーターの反応
「宮代選手にやられたのは正直つらいけど、やっぱりうまい…」
「大島選手の投入からリズム出たし、次に繋がる試合」
「枠内シュートは打ててたのに、ゴールが遠い…決めきる力が欲しい」
「マルシーニョ選手と脇坂選手の連携は今季ベストクラス」
「この負けは悔しいけど、内容的には勝てる試合だったと思う」
◆ヴィッセル神戸 サポーターの反応
「宮代選手、古巣に2ゴールとか主人公すぎる!」
「前川選手、ほんと神セーブ連発してたな」
「前半は苦しかったけど、後半から流れ完全にこっちだった」
「交代策がばっちりハマったな。エリキ選手のパス見事!」
「アウェイで川崎に勝てたのはデカすぎる。優勝争いに残るぞ!」