試合分析・戦評
J1第20節、FC東京は味の素スタジアムにセレッソ大阪を迎え、試合は2-2のドローで幕を閉じた。試合開始直後からFC東京は前線からの鋭いプレスで主導権を握り、3分には高選手の縦パスを受けたマルセロヒアン選手が冷静に流し込み、幸先良く先制に成功する。
中盤でのデュエルに強さを見せたFC東京は、カウンターを軸に攻勢を強めるが、決定力を欠き追加点には至らない。一方のC大阪は、Lフェルナンデス選手やTアンドラーデ選手がサイドから再三仕掛けを見せるも、FC東京のDF陣、特に森重選手の老練な守備が立ちはだかる。だが、前半終了間際の42分、Rハットン選手が見事なミドルシュートを突き刺し、同点に追いつく。
後半は一進一退の展開。C大阪は田中選手や中島選手ら途中出場の選手が流れを呼び込み、26分には田中選手がLフェルナンデス選手のパスを受けて逆転ゴール。これで試合はC大阪ペースに傾くかに思えた。
だが、FC東京は交代策で勢いを取り戻す。再三の攻撃の末、36分に再びマルセロヒアン選手がネットを揺らし同点に追いつく。以降はFC東京が主導権を握り、シュート数で圧倒(20本対11本)し、ゴール期待値でもC大阪を大きく上回る(2.05対1.01)。しかし、最後までC大阪の粘り強い守備を崩せず、惜しくも勝ち越し点には至らなかった。
勝ち点1を分け合う形となったが、両チームともに攻撃的かつ見応えのある試合を展開し、24,000人を超える観客を沸かせた。
これからに向けて
FC東京にとっては、勝ち点3こそ逃したものの、マルセロヒアン選手の2得点という結果は大きな収穫だ。また、森重選手のJ1通算500試合出場という節目を、内容のある試合で飾ったことはチーム全体にとってもプラス材料だろう。試合終盤の猛攻はまさに“らしさ”を感じさせるもので、次節以降の爆発が期待される。
C大阪は、途中出場の選手たちがしっかり結果に関わり、層の厚さを示した試合だった。特に田中選手の決定力と、終盤における中島選手の運動量は、今後の戦いにおいて貴重な存在となるだろう。アウェーでの勝点1は悪くない結果であり、上位争いに向けて着実に歩みを進めた印象だ。
SNSの反応
FC東京サポーターの反応
「マルセロヒアン選手、今日は完全にエースの風格だった!」
「後半の猛攻、あと1点が欲しかった…!」
「森重選手500試合おめでとう!守備で大貢献だった」
「俵積田選手、左サイドでの仕掛けが効いてたね」
「惜しい引き分けだけど、次は勝利を信じて応援!」
C大阪サポーターの反応
「田中選手ナイスゴール!途中出場から結果出すのはさすが」
「Rハットン選手の1点目、美しすぎた」
「引き分けでも内容は悪くなかった。粘り勝ちに等しい」
「後半の守備陣、本当によく踏ん張ってくれた」
「アウェーで勝点1はOK!次節ホームで勝とう!」