試合分析・戦評
梅雨空の下で開催された清水エスパルスとガンバ大阪の一戦は、互いに勝ち点を欲する中での激しい攻防戦となった。序盤はG大阪がボールを保持し、清水陣内へ攻め込む展開が続いたが、清水は3バックを中心とした粘り強い守備で応戦。特にマテウスブエノ選手や蓮川選手がペナルティエリア内で体を張った守備を見せた。
攻撃面では、清水は乾貴士選手を軸にカウンターからチャンスを作る。前半12分には乾選手のスルーパスからカピシャーバ選手、北川航也選手へとつなぐ美しい連携で決定機を演出。枠内シュートは放ったが、G大阪GK一森選手の好セーブに阻まれる。
一方のG大阪は、宇佐美貴史選手を中心にサイドからの攻撃を展開。ウェルトン選手の突破力や山下選手の裏抜けも機能し、何度も清水ゴールに迫るも、沖悠哉選手の安定した守備と清水守備陣の集中で得点には至らなかった。
後半に入ると、両チームともにシュートの精度が増し、ゴール前の攻防が激化。清水は山原怜音選手が果敢なミドルシュートを放ち、G大阪も宇佐美選手からの鋭いスルーパスで再三ゴールを脅かした。後半15分には乾選手がゴール前でシュートを放つも、一森選手が反応し無失点を守る。
試合終盤には両ベンチが次々と交代カードを切り、攻撃の活性化を図るが、最後までネットは揺れず。枠内シュート数16本、xG(ゴール期待値)は両チーム合わせて2.26というデータが示す通り、質の高い攻防が続いた中でのスコアレスドローとなった。
これからに向けて
清水エスパルスは無得点ではあったが、後方からのビルドアップとカウンターの質は確実に高まっており、特に乾選手や山原選手の攻撃参加は今後の武器となるだろう。守備では終始集中を切らさず、失点ゼロで終えたことはチーム全体の自信につながる。ホームでの無失点はポジティブに捉えるべき成果である。
ガンバ大阪は勝利こそ逃したが、試合を通してポゼッションと主導権を握り続けた展開はG大阪らしいスタイルの証。宇佐美選手やウェルトン選手の攻撃センスは随所に光り、途中出場のファンアラーノ選手も存在感を示した。攻撃の完成度をさらに高めれば、今後の上位進出も現実的だ。
SNSの反応
清水エスパルスサポーター
「乾選手、やっぱり別格の存在感!決めたかったけどナイスプレー!」
「ブエノ選手と沖選手の守備、本当に助かった!」
「最後まで集中切らさなかったのは好印象!」
「もう少し点が欲しかった…でも勝ち点1は大事」
「山原選手のクロス精度、かなり上がってる!」
ガンバ大阪サポーター
「一森選手、今日のMVPでしょ。ビッグセーブ連発!」
「宇佐美選手のラストパス、芸術レベル」
「決めきれなかったけど内容は悪くない。次だ次!」
「ウェルトン選手の突破は武器になる」
「途中出場のファンアラーノ選手、もっと見たい!」