試合分析・戦評
J1第18節、連敗を断ち切りたい東京ヴェルディがホームに京都サンガF.C.を迎えたこの試合は、最後の最後に劇的な幕切れを迎えた。
前半は両チームが慎重な立ち上がりを見せ、互いに高い守備意識でバランスを保つ展開が続いた。東京Vは3-4-2-1のフォーメーションでボール保持を試みるも、京都の中盤のプレッシャーとブロックにより決定的な縦パスが入らず、攻撃のリズムを作るには至らなかった。一方の京都も4-1-2-3の布陣から長沢選手や奥川選手らを中心にカウンターを狙うも、枠内シュートは限られ、前半はスコアレスで折り返す。
後半に入っても均衡は崩れず、一進一退の攻防が続いた。しかし、試合の流れが大きく動いたのは後半22分。京都の平戸選手が一発退場となり、数的優位に立った東京Vが一気に攻勢を強める。木村選手、翁長選手、新井選手らが左右から立て続けに攻撃を仕掛け、京都の守備陣を押し込んでいく。
そして迎えた後半49分、交代で投入された選手も含めた連携から、新井選手がペナルティエリア手前から右足を振り抜き、ゴール左上に突き刺すミドルシュートを決めて、試合を決定づけた。
終始安定した守備を見せた東京Vの守護神マテウス選手や、冷静な対応で攻撃を跳ね返し続けた深澤選手らの貢献も光り、1-0の完封勝利でチームは今季5勝目を挙げた。京都としては、数的不利になった後の粘り強さはあったものの、あと一歩及ばなかった。
これからに向けて
🔰東京ヴェルディは連敗を止める勝利は、今後の巻き返しに向けた大きな第一歩となった。守備陣の安定感と、最後までゴールを狙い続けた姿勢が実を結んだ内容は、チームに自信を与えるはずだ。特に新井選手の勝負強さと存在感は、今後の攻撃の軸となるだろう。次節に向けて、この流れを継続していきたい。
🔷京都サンガF.Cは惜しくも敗れはしたが、退場前までは互角の内容であり、守備の集中力や切り替えの速さには十分な手応えがあった。若手選手も果敢に挑戦し、チーム全体で戦う姿勢が随所に見られた。厳しい展開の中でも最後までゴールを目指し続けた姿勢は次に繋がる。立て直して、再び勝利を掴んでほしい。
SNSの反応
🟢東京ヴェルディサポーターの反応
「新井選手、ほんとヒーロー!あのミドルは痺れた!」
「今日は守備が堅かった。マテウス選手のセーブもナイス!」
「退場後の攻めがすごかった。これを続けてくれれば上位も狙える!」
「木村選手のキープ力が頼もしかった!」
「久しぶりの勝利、現地で見れて感無量!」
🔷京都サンガF.C.サポーターの反応
「惜しかった…。平戸選手の退場が痛すぎた」
「前半の落ち着いた試合運びは良かっただけに残念」
「ムリロコスタ選手のドリブルには期待できそう」
「守備陣は本当によく耐えたと思う」
「この悔しさを次に活かしてほしい」