試合分析・戦評
4戦無敗で勢いに乗る名古屋グランパスが、豊田スタジアムで浦和レッズを迎え撃った一戦。序盤から名古屋は高い位置でのプレスと素早いパス回しで主導権を握り、シュート数は圧巻の30本。前半だけで14本ものシュートを放ち、幾度となく浦和ゴールに迫った。特にマテウス選手と稲垣選手の積極的な仕掛けは際立ち、Kユンカー選手や中山選手との連携から多くのチャンスを生み出した。
しかし、前半は相手GK西川選手の好セーブにも阻まれ、スコアレスで折り返す展開に。そして後半開始早々、交代で入った浦和の渡邊選手にヘディングで先制点を許す。名古屋としては圧倒していた流れの中での失点に、会場に一時緊張感が走った。
それでも名古屋は攻撃の手を緩めず、徳元選手や和泉選手、永井選手らが次々とチャンスを作り出す。すると後半38分、原選手がPKを獲得し、キッカーの稲垣選手が冷静にゴール上に沈めて同点。さらにアディショナルタイム、永井選手が山岸選手とのコンビネーションから逆転弾を決め、劇的な2-1での勝利を収めた。
名古屋のゴール期待値は驚異の「4.02」、対する浦和は「0.23」。数字からも明らかな通り、内容的には名古屋の一方的な展開であり、浦和は中2日の影響もあって攻守に精彩を欠いた印象が残った。特に後半の交代策とそれに伴うリズムの変化が、勝敗を大きく左右した試合となった。
これからに向けて
試合を通して圧倒的な攻撃力を発揮した名古屋グランパス。マテウス選手や稲垣選手の存在感はもちろん、永井選手の今季初ゴールもチームに大きな弾みを与える結果となりました。これだけのチャンスを作りながらも得点が少なかった課題はあるものの、逆に言えば「あと一歩」で大量得点が見込める状態です。今後もこの積極的な姿勢とチーム全体の流動性を保てれば、上位進出は十分に可能でしょう。次節以降のさらなる爆発が期待されます。
浦和レッズは苦しい試合となったものの、途中出場の渡邊選手が決定機をモノにするなど、限られたチャンスを活かす力を見せたのはポジティブな要素です。中2日の過密日程の中で大幅なスタメン変更を試みた戦略は、結果として難しい展開になったものの、シーズン後半に向けた選手層の確認として意味あるものだったはずです。調整の難しいアウェー戦で粘りを見せた経験を糧に、今後のホームゲームでは本来のアグレッシブな浦和らしいサッカーを期待したいところです。
SNSの反応
名古屋グランパス サポーター
「永井選手のゴールに泣いた…!まさにグランパスの魂!」
「内容で圧倒しての逆転劇!これこそホームの強み!」
「稲垣選手、まじで頼れるキャプテン!PKも完璧!」
「マテウス選手、今日も別格だった。決定力以外は文句なし」
「ゴール期待値4.02はヤバすぎ(笑)決めてれば5点は取れてた」
浦和レッズ サポーター
「渡邊選手、さすが!あの一瞬で決めるのは才能だね」
「名古屋相手にこれはキツかった…でも切り替えて次だ!」
「後半からの交代策は良かったと思う。流れは作れた」
「金子選手のクロス精度が今日は冴えてた」
「やっぱり西川選手がいなかったらもっと点取られてたな…感謝」