試合分析・戦評
J1第17節、レモンガススタジアム平塚で行われた湘南ベルマーレ対横浜FCの一戦は、0-1でアウェイの横浜FCが勝利を収めた。
立ち上がりから両チームとも慎重な入りを見せる中、先に主導権を握ったのは横浜FCだった。前半26分、ルキアン選手のシュートがキムミンテ選手の手に当たりPKを獲得。上福元選手が一度は防いだものの、こぼれ球を再びルキアン選手が押し込み、横浜FCが先制した。
湘南はサイドからの崩しで打開を試み、平岡選手や松村選手がドリブルで仕掛ける場面もあったが、相手の的確な守備に阻まれる展開が続いた。特に横浜FCの最終ラインとGK市川選手の連携が光り、要所をしっかりと締めた。
後半に入り、湘南は3枚替えで勝負をかける。鈴木章選手や畑選手を投入し、特に右サイドからのクロス攻撃で再三チャンスを演出。鈴木章選手、福田選手らがペナルティエリア内でシュートを試みたが、横浜FCの守備陣の集中力が最後まで切れず、ネットを揺らすことはできなかった。
試合全体でのシュート数は湘南が7本(枠内2本)、横浜FCが8本(枠内4本)。ゴール期待値も湘南が0.51、横浜FCが1.77と、内容面でも横浜FCに軍配が上がる形となった。
湘南はこれでホーム4戦未勝利と苦しい状況が続く。一方、横浜FCはここ5試合で2勝目を挙げ、浮上のきっかけとなる勝利となった。
これからに向けて
湘南ベルマーレは、この試合において後半の修正力とアグレッシブな姿勢が際立っていた。選手交代を通じて攻撃のバリエーションを広げ、サイドからのクロスやショートパスによる崩しで何度もゴール前に迫った。特に藤井選手や畑選手のサイドでの突破、鈴木章選手や福田選手のポジショニングは今後に向けて大きな武器となるだろう。
守備でもキムミンテ選手や上福元選手を中心に粘り強く対応できており、失点を最小限に抑えた点は評価に値する。課題は得点力だが、流れの中でチャンスを作れている点を継続しつつ、フィニッシュの精度を高めていけば、勝利に繋がるのも時間の問題だ。
横浜FCは、アウェイでの貴重な勝利をしっかりと掴み取った。特筆すべきは、全体の守備意識の高さと集中力だ。PKを獲得したルキアン選手の抜け目ないプレーはもちろんのこと、最終ラインでは山田選手やンドカ選手、市川選手らが幾度も相手の決定機を阻止し、クリーンシートで試合を終えた点が大きい。
また、福森選手や村田選手の両サイドからの仕掛けも効果的で、攻守に渡ってバランスの取れた戦いを展開できていた。今後の課題は追加点を奪う決定力の向上だが、先制後に逃げ切る試合運びができるようになっている点は、チームの成長を物語っている。
SNSの反応
湘南ベルマーレサポーター
「交代から流れは良くなった!あとは決めきるだけ…次に期待!」
「鈴木章選手の動きはキレてた。今後スタメンあるかも」
「勝てないけど内容は悪くなかった!」
「ホームで勝ちたい…でも後半の湘南らしい戦いは見られた」
「守備陣はよく踏ん張ってた。1点が遠い…」
横浜FCサポーター
「ルキアン選手ありがとう!古巣相手に決めてくれた」
「やっと勝った!この1勝はデカい」
「市川選手の安定感、素晴らしかった!」
「やっぱり先制すると強い横浜FC」
「ルキアン選手の気迫を感じた、これがストライカー!」