試合分析・戦評
J1第17節、JFE晴れの国スタジアムで行われたファジアーノ岡山とアルビレックス新潟の一戦は、2-1で岡山がホームで貴重な勝利を収めた。
序盤から積極的な姿勢を見せた岡山は、前半10分に江坂選手のヘディングで先制。セットプレーからの鋭いボールにしっかりと反応した得点は、江坂選手にとって岡山加入後の初ゴールとなった。しかし喜びも束の間、5分後には新潟の長谷川選手が見事なミドルシュートを決め、試合は振り出しに。岡山はその後も加藤選手や田部井選手らを中心に左サイドを起点とした波状攻撃を仕掛け、ゴール期待値は前半だけで1.76に達するなど圧倒的な攻勢を見せたが、吉満選手の好守もあり追加点は奪えず、前半を1-1で折り返した。
後半に入っても岡山の運動量は衰えず、前線からのプレスとスピーディーなサイド攻撃で新潟を押し込んでいく。そして後半11分、一美選手がペナルティエリア内でファウルを受けてPKを獲得。自ら蹴ったこのPKを落ち着いて決め、チームに再びリードをもたらした。
新潟も途中出場の小見選手や高木選手らで反撃を試みるが、シュート精度を欠いた場面が続き、GKブローダーセン選手の堅守に阻まれて得点には至らず。岡山はルカオ選手や岩渕選手ら交代選手が流れを切らさず、試合終盤も冷静に対応し、そのまま2-1で逃げ切った。
最終的なスタッツでは、岡山が21本のシュート(枠内7)、ゴール期待値3.00という圧倒的な攻撃力を記録。内容面でも結果面でも、岡山にとって今季のターニングポイントとなるような勝利となった。
これからに向けて
この勝利は岡山にとって非常に大きな意味を持つ。7試合ぶりの勝利、そして3節以来の複数得点という結果は、チームの士気を大いに高めるだろう。特に江坂選手の先制点や一美選手の冷静なPKなど、攻撃陣がしっかりと結果を出したことは今後の戦いにおいて好材料だ。運動量の高さと連動したプレスも健在で、交代選手が流れを維持できた点も収穫。守備ではGKブローダーセン選手の好セーブも光り、総合的にバランスの良い勝利と言える。今後に向けては、この勢いを維持しつつ、追加点を奪う効率の向上がポイントとなる。
悔しい敗戦とはなったが、新潟にもポジティブな面は多い。長谷川選手のゴールや堀米選手、ダニーロゴメス選手らによる攻撃の形は随所に見られ、特に後半のポゼッションの高さはチームの地力を感じさせた。途中出場の小見選手や高木選手がチャンスに絡んだ場面もあり、選手層の厚さが伺える。守備面では吉満選手の奮闘が際立ち、何度もピンチを防いだ。今後はフィニッシュの精度を高め、限られたチャンスを確実に得点に結び付ける力が求められるだろう。
SNSの反応
岡山サポーター
「江坂選手、待望の初ゴール!泣きそうだった…」
「ブローダーセン選手、神セーブ連発でマジで頼りになる!」
「加藤選手の突破、今日キレキレだった!」
「この試合の気迫は今季ベスト。全員で勝ち取った勝利!」
「田部井選手のセットプレー精度、素晴らしいの一言!」
新潟サポーター
「長谷川選手、やっぱりシュートセンスが違う!」
「吉満選手がいなかったらもっと失点してた…」
「攻めてはいたけど、最後の精度が課題」
「小見選手のスピードは武器になる、もっと使って!」
「勝てなかったけど、後半のパスワークは良かった」