試合分析・戦評
J1第16節、味の素スタジアムにて行われた東京ヴェルディ対湘南ベルマーレの一戦は、アウェイの湘南が0-2で勝利を収める結果となった。
前半は東京ヴェルディが積極的な入りを見せ、左サイドの齋藤選手や新井選手を起点としたクロス攻撃で相手ゴールに迫った。綱島選手や食野選手の鋭いパスワークも光り、幾度となく湘南守備陣を揺さぶったが、決定力を欠きゴールには至らなかった。湘南もキムミンテ選手や藤井選手を中心に反撃し、シュート数は拮抗する展開に。前半終了時点のシュート数は東京Vが7本、湘南が5本。枠内シュートは湘南がわずかに上回り、やや効率の良さを感じさせた。
試合が動いたのは後半17分。湘南が獲得したCKの流れから奥野選手が豪快な右足シュートを決め、先制に成功する。このゴールは今季湘南が先制した5試合目であり、これまでの4戦4勝の記録どおり、試合の流れを完全に掌握した。東京Vも交代カードで攻撃の活性化を図り、山見選手や木村選手、川崎選手らを投入し猛攻を仕掛けたが、湘南守備陣が集中を切らさず対応。試合終盤には畑選手のパスから奥埜選手が中継し、最後は途中出場のLフェリッピ選手が技ありのシュートを突き刺し、勝負あり。
最終的にシュート数は東京Vが12本、湘南が10本。だが枠内シュートでは湘南が5本と効果的な攻撃を展開。ゴール期待値(xG)も湘南が1.29と東京Vの0.99を上回り、内容面でも妥当な勝利だったといえる。
今後
東京ヴェルディは、敗戦こそ喫したものの、前半の立ち上がりには主導権を握り、齋藤選手や新井選手を軸としたサイド攻撃は機能していた。綱島選手や福田選手の中央突破も随所にチャンスを生んでおり、連携の深まりを感じさせる。後半の交代策では山見選手を起点としたセットプレーでの可能性も見せており、あと一歩の精度向上で勝ち点に結びつく試合内容だった。次節に向けては、前線の決定力強化と守備の集中力持続が課題だが、全体的なパフォーマンスには前向きな兆しがある。
久々の白星をものにした湘南は、選手交代とセットプレーを活かした戦術が見事にはまった試合だった。特に奥野選手のゴールは、チームに自信を取り戻させる象徴的な一撃となった。守備面では鈴木雄選手やキムミンテ選手が冷静に対応し、東京Vの猛攻を抑え込んだ点も評価できる。攻守の切り替えも速く、終盤のLフェリッピ選手の得点まで一貫してアグレッシブな姿勢を保てたことが今後の戦いに繋がる。次節以降、勢いを維持できれば浮上のきっかけとなるだろう。
SNSの反応
📱東京ヴェルディ・サポーター
「前半の展開は良かった…あとは決めるだけなんだよなぁ」
「綱島選手の動きは今日もキレてた、今後に期待」
「山見選手のCKからの展開、あとちょっとで入ってた」
「湘南の守備が堅かっただけに、次は決定力を高めてリベンジ!」
「負けたけど、新井選手の突破力には未来を感じた」
📱湘南ベルマーレ・サポーターの反応
「奥野選手のゴール、マジで痺れた!!」
「久々の勝利!しかも無失点、これはデカい!」
「交代選手が結果出すの最高すぎる」
「守備も連携バッチリだったし、今日の湘南は強かった!」
「Lフェリッピ選手のゴール、あれは芸術」