試合分析・戦評
5月11日、デンカビッグスワンスタジアムで行われたJ1第16節、新潟と浦和の一戦は、両者が1点ずつを奪い合い、1-1の引き分けに終わった。
試合の序盤から主導権を握ったのはホームの新潟。中盤の選手間の距離が良く、こぼれ球の回収率が高く、浦和陣内でのプレー時間が続いた。ダニーロゴメス選手や橋本選手の両サイドからの突破が冴え、前半に枠内シュート2本を記録。守備でも舞行龍ジェームズ選手を中心に縦への対応に集中し、無失点で前半を折り返した。
一方の浦和は、金子選手やMサヴィオ選手を中心に右サイドの突破からチャンスをうかがうも、新潟の集中したブロックに苦しみ、シュートは枠を捉えきれず。中盤のセカンドボール争いでやや後手に回る展開だった。
均衡が破れたのは後半29分。新潟は藤原選手のクロスからこぼれ球に反応した長谷川選手が冷静にゴール左下に決め、先制に成功。しかしその直後の後半35分、浦和は途中出場の長倉選手が石原選手のクロスに頭で合わせ、移籍後初ゴールをマーク。試合を振り出しに戻した。
その後も一進一退の攻防が続き、新潟は再び橋本選手のセットプレーから好機を作るも、牲川選手の好守に阻まれ得点には至らず。浦和も中島選手や原口選手の仕掛けで勝ち越しを狙うが、新潟の守備陣が集中を切らさず、試合は1-1のまま終了。両チームともに勝点1を分け合った。
今後
新潟は今節、内容面では確かな進化を見せた。攻撃では橋本選手とダニーロゴメス選手のサイド突破が相手の脅威となり、中央では笠井選手や奥村選手が積極的にシュートを狙う姿勢を見せた。また、舞行龍ジェームズ選手はパス100本を超え、ビルドアップの軸として大きな存在感を発揮。守備面でもセカンドボールの回収が光り、攻守に渡って主導権を握る時間が多かった。次こそはホームでの今季初勝利に期待したい。
浦和は難しいアウェーでの試合だったが、交代選手の活躍が勝点1をもたらした。途中出場の長倉選手が移籍後初得点を記録したのは、チーム全体にとっても大きなポジティブ材料。石原選手や中島選手らサイドからのクロス精度も上がっており、後半のポゼッションでは主導権を握り返す時間帯もあった。勝ちきれなかったものの、選手層の厚みを示した一戦だった。
SNSの反応
🔵アルビレックス新潟サポーター
「橋本選手のクロス精度、毎試合レベルアップしてる!」
「舞行龍ジェームズ選手のビルドアップが頼もしすぎる」
「内容は完全に勝ってた。次こそホーム初勝利を!」
「長谷川選手のゴール、渾身の一撃だった」
「これだけ攻めて勝てないのは悔しいけど、希望はある」
🔴浦和レッズサポーター
「長倉選手、やっと来たね初ゴール!これからに期待!」
「石原選手のクロス、あれは芸術だった」
「勝てなかったけど、交代選手が結果出したのは大きい」
「牲川選手のセーブ、ナイス!」
「ここで勝点1を取れたのはポジティブに見たい」