試合分析・戦評
5月11日に行われたJ1第16節「京都サンガF.C. vs 名古屋グランパス」は、サンガスタジアム by KYOCERAにて開催され、1-1の引き分けで幕を閉じた。序盤から名古屋がシュート数で上回り、京都は自陣で守勢を強いられる展開となった。前半、名古屋はマテウス選手や山岸選手らを中心に攻撃を構築し、7本のシュートを放つも、京都の守備陣の粘りとGK太田選手のセーブもあり得点には至らなかった。
一方の京都は、川崎選手や松田選手が積極的に攻撃に関与したが、決定機を作るまでには至らず。前半は京都のポゼッションがやや優勢だったものの、ゴール期待値(xG)では0.06と低調に終わった。
後半に入り、京都はジョアンペドロ選手とムリロコスタ選手を下げ、奥川選手と長沢選手を投入。これが奏功し、後半25分、宮本選手のシュートのこぼれ球に反応した長沢選手が冷静にヘディングで押し込み、ホームチームが先制に成功する。
だが、名古屋もすぐに反撃。後半39分、永井選手のクロスを起点に混戦から稲垣選手が押し込み、スコアを振り出しに戻した。名古屋は終始攻撃的な姿勢を崩さず、最終的にシュート15本、枠内3本、xGは1.56と京都を大きく上回った。
一方の京都も後半は反撃の姿勢を強め、奥川選手や福田選手が積極的にシュートを狙い、終盤には惜しいシーンも作り出したものの、決定力を欠いた。
試合はそのまま1-1で終了。勝ち点1を分け合う結果となり、京都にとっては悔しさの残るドロー、名古屋にとってはアウェイでの粘り強さが光った一戦となった。
今後
名古屋の強度ある守備と多彩な攻撃に対して、集中力の高い守備と的確な選手交代で応戦した京都。特に途中出場の長沢選手の得点は、チームの控え層の厚みと選手層のバランスを感じさせる内容だった。さらに、奥川選手や平賀選手など若手選手の躍動も光り、今後に向けての可能性を十分に示した。先制後の試合運びには課題も残るが、この経験を糧に、次節以降での勝ち点奪取に期待がかかる。
名古屋グランパスは、ボール保持からチャンス創出まで、全体として攻撃の形は多様で、特にマテウス選手や椎橋選手のクロス精度、稲垣選手のゴール前への飛び出しは脅威となった。後半には永井選手や森島選手といった経験豊富な選手の投入で厚みを増し、最後まで攻めの姿勢を失わなかった点は見事。アウェイでの勝ち点1は価値ある成果であり、上位進出に向けての大きなステップとなる試合だった。
SNSの反応
京都サンガF.C. サポーター
「長沢選手、結果を出してくれてありがとう!交代策ズバリだった!」
「勝ち切りたかったけど、名古屋相手にこの内容ならポジティブ」
「奥川選手、今日もキレてた!もっと長く見たかった!」
「武田選手の成長が感じられる90分だった」
「次は決めきって勝利を!惜しい試合だったなあ」
名古屋グランパス サポーター
「稲垣選手さすが!頼れるキャプテンの一撃!」
「アウェイで勝ち点1、しかも追いついたのは大きい」
「椎橋選手とマテウス選手の連携、だいぶ良くなってる!」
「森島選手もう少し見たかったな〜次に期待」
「永井選手の突破力、やっぱり違いを生む!」