試合分析・戦評
J1第14節、ヴィッセル神戸はノエビアスタジアムにファジアーノ岡山を迎え、2-0で勝利を収めた。前半は神戸が主導権を握りながらも、岡山の粘り強い守備に阻まれゴールを奪えず、スコアレスで折り返す展開に。ポゼッション率では神戸がやや上回り、井手口選手や佐々木選手を起点に幾度となく攻撃を仕掛けたが、枠をとらえきれなかった。
後半に入ると神戸の攻勢が加速する。6分、酒井選手のスルーパスを佐々木選手が落とし、宮代選手が左足でゴール左上へ突き刺して先制点をマーク。これで流れを完全に引き寄せた神戸は、28分には宮代選手のパスを受けた井手口選手が、冷静なミドルシュートで追加点を奪う。2点リードとなった神戸はその後も攻撃の手を緩めず、交代出場のJパトリッキ選手や汰木選手も積極的にゴールを狙う場面が続いた。
一方の岡山は、前後半を通じてフィニッシュの精度を欠いた。木村選手や岩渕選手らがチャンスを作るも、神戸守備陣に阻まれシュート数は6本、枠内はわずか1本にとどまった。後半にはルカオ選手や江坂選手などを投入し打開を試みたが、最後まで神戸の堅守を崩せなかった。
最終的に、シュート数21本、ゴール期待値1.73を記録した神戸が内容でも圧倒し、3連勝を達成。齊藤選手の復帰も明るい話題となった試合であった。
今後
攻守にわたってバランスの取れた内容で完封勝利を収めた神戸。特に宮代選手、井手口選手といった中盤から前線の選手が流動的に絡み、ゴールに直結する動きを見せた点は大きな収穫だ。齊藤選手のリーグ復帰も、選手層の厚みに貢献するポジティブな材料となるだろう。引き続き攻撃力を維持しつつ、試合終盤の締め方にも磨きをかけていきたい。
ファジアーノ岡山は、スコアは完封負けとなったが、立田選手や柳育選手を中心とした守備陣の粘りは見事だった。シュート数やポゼッションで押される中でも、後半には江坂選手らを投入し最後まで得点を目指す姿勢を崩さなかった点は評価できる。新戦力の融合や攻撃面での精度を高めれば、次節以降の浮上のきっかけは掴めるはずだ。
SNSの反応
🔴 ヴィッセル神戸サポーターの反応
「宮代選手のゴール、まさにストライカーの一撃!」
「井手口選手が頼もしすぎる。攻守に存在感抜群」
「齊藤選手の復帰が嬉しすぎて泣けた」
「この3連勝は優勝争いに絡むための勢いだね」
「Sブローダーセン選手も地味に神セーブ多かった」
🟣 ファジアーノ岡山サポーター
「柳育選手のブロック、最後まで諦めなかった姿勢に拍手」
「新戦力がフィットしてくれば、もっとやれるはず」
「相手が強かった…でも守備はよく耐えた」
「ルカオ選手、惜しい場面もあった!次に期待」
「今は我慢のとき。チームの底力を信じてる」