試合分析・戦評
J1第13節、味の素スタジアムで行われたFC東京 vs 清水エスパルスの一戦は、0-2で清水が勝利を収めました。
序盤は清水が高いポゼッション率で主導権を握り、前半15分時点で68%の支配率を記録。FC東京は受けに回る展開となりましたが、マルセロヒアン選手を起点に反撃に出ると、仲川選手や高選手が立て続けに枠内シュートを放ち、攻勢を強めていきました。
しかし、決定力を欠いたことで先制点は奪えず、試合が動いたのは前半終了間際の44分。乾選手がペナルティエリア内で倒され、清水がPKを獲得。このキッカーを北川選手が冷静に沈め、清水がリードを奪います。
後半に入ると、FC東京は俵積田選手や佐藤選手を投入し、積極的な攻撃を仕掛けます。特に俵積田選手は左サイドから何度もドリブルで突破を試み、ドリブル成功数はチーム最多の5回を記録しました。また、遠藤選手も同じく5回のドリブル成功で攻撃を牽引。
それでも最後までゴールには結びつかず、後半34分には乾選手がカウンターから鋭いドリブルで持ち込み、自ら右足で追加点を奪取。FC東京は全体で12本のシュートを放ちながらも、ゴールは遠く、清水の守護神・沖選手の好守にも阻まれました。
最終的に試合は0-2で終了。清水はシュート数では劣ったものの、決定機を確実にモノにして勝利を手にしました。
今後
FC東京はこの試合で惜しくも得点を挙げられませんでしたが、内容としては悲観するものではありませんでした。特に俵積田選手と遠藤選手の両サイドからのドリブル突破は、清水守備陣に脅威を与え続けました。今後の試合では、このサイドからの仕掛けをよりゴール前の形に繋げる連携が鍵となるでしょう。
また、シュート本数は12本、ゴール期待値も1.05を記録し、チャンスはしっかり作れていました。最後の精度と冷静さが加われば、得点力は自然と上がってくるはずです。今後はその精度と決定力の向上に期待したいところです。
清水は今節、非常に効率的な試合運びを見せました。乾選手と北川選手のコンビネーションは試合を通じて光り、2ゴールに直接関与。乾選手のドリブル突破からの追加点は見事で、個の力を発揮しました。また、守備面では沖選手の安定したセーブも光り、FC東京の猛攻を跳ね返し続けました。
ポゼッションを高めながら、鋭いカウンターを活かすスタイルが浸透しており、内容も伴った勝利となりました。これで今季の先制試合では負けなし(4勝3分)。上位進出に向け、攻守に渡って安定感のある戦いが期待されます。
SNSの反応
🔵FC東京サポーター
「内容は悪くなかった。俵積田選手、仕掛けが素晴らしい」
「遠藤選手の運び、光ってたけど…最後の精度が惜しい」
「これでまた連勝ならずか…守備は安定してたのに」
「マルセロヒアン選手、もっと決定機で決めてほしい!」
「沖選手にやられたな…さすがだった」
🟠清水エスパルスサポーター
「乾選手が完全復活!あのゴールは鳥肌」
「北川選手、PKもよく決めた!冷静だった」
「守備陣が最後まで集中してた。吉田選手もよく跳ね返した」
「沖選手、今日のMOMでしょ!ビッグセーブ連発」
「やっぱり先制できると強い。次も期待!」