試合分析・戦評
19:00キックオフの味の素スタジアムは、立ち上がりからC大阪がテンポ良くボールを動かし、前半15分時点のポゼッションは74%対26%とアウェイが圧倒。北野選手やR.ハットン選手が縦関係で狭いゾーンを突き、畠中選手のビルドアップが加速装置となった。それでも東京Vは5バック気味に陣形を下げず、前線の福田選手・木村選手がプレスラインを上げてミドルサードで奪い返す形に修正。33分、翁長選手のアウトスイングクロスに新井選手が中央へ飛び込み、待望の先制点を奪取する??。
後半はC大阪が4-2-3-1風に可変してサイド幅を拡大。阪田選手と柴山選手という快足アタッカーの投入で一気に縦にスピードを出し、L.フェルナンデス選手の左足FKや北野選手のカットインで東京Vゴールを脅かす。終盤はシュート数15対13、枠内4対7、xG1.41対1.49と数値上はC大阪が上回ったが、東京V守護神マテウス選手が7本の枠内シュートを的確にセーブし、千田選手と綱島選手が最後の局面を跳ね返した??2025年第12節_東京VvsC大阪。試合を通じて東京Vはポゼッション38%ながら効率的にゴールへ迫り、リーグ戦6試合ぶりとなる1?0のクリーンシート勝利。逆にC大阪はパス本数650本超と内容では上回りながらフィニッシュの精度を欠き、3試合ぶりの黒星を喫した。
今後
東京Vの久々の白星は、新井選手・福田選手・山見選手ら“仕掛け型”アタッカーと、守護神マテウス選手のビッグセーブが噛み合った成果です。特にウイングバック翁長選手のクロス精度と綱島選手の対応力はチーム全体に安心感を与え、後手を踏まずに守→攻へ移行できました。この勝利で自信を取り戻したことで、次節以降もボール保持率にこだわり過ぎず、素早いトランジションを武器に上位陣を慌てさせる展開が期待できます。中盤の平川選手と齋藤選手を中心にパスコースを増やし、決定機創出をさらに高めれば、連勝街道も見えてくるでしょう。
C大阪は敗れはしたものの、畠中選手?田中選手?奥埜選手の中央ラインが示したボール循環能力はリーグ屈指。途中出場の阪田選手と柴山選手が右サイドに勢いを付け、北野選手がセカンドストライカー的に振る舞った後半のダイナミズムは、相手を押し込む強烈な推進力になりました。最後の局面で決め切れなかった点を修正できれば、ポゼッションとxGの優位を確実にスコアへ反映できるはず。ハットン選手のポストワークと香川選手のラストパスが合致したとき、ゴールは自然に生まれます。連動性を維持しつつ、セットプレーでの高さをもう一段活かせば、次節から再スタートを切れるでしょう。
SNSの反応
東京Vサポーター
「新井選手、ついに決めた!あの走り込みは魂震えた?」
「マテウス選手の壁っぷりエグい。7セーブとかバケモン」
「翁長選手のクロス精度が上がりすぎて感涙」
「今日のプレスのかけ方、めっちゃハマってた!監督ナイス采配」
「久々の勝利で帰りの電車が最高。次もアグレッシブに!」
C大阪サポーター
「負けたけど畠中選手の配球は芸術。パス100本はさすが」
「阪田選手&柴山選手コンビ、後半からでもインパクト十分」
「フィニッシュだけ惜しい…次は決め切ろう?」
「北野選手のミドル、GKに阻まれたけど枠いってた!」
「内容は悪くない。ハットン選手のポストにもっと人が絡めば点は取れる!」