試合分析・戦評
J1第11節、レモンガススタジアム平塚で行われた湘南ベルマーレ対柏レイソルは、後半3分に垣田裕暉選手の決勝点で柏が0-1のアウェイ勝利を収めた。湘南は[3-1-4-2]のハイプレスを軸に主導権を握ろうとしたが、序盤から柏の前線3枚(細谷真大選手、垣田裕暉選手、小屋松知哉選手)に背後とハーフスペースを突かれ、自陣に押し込まれる時間が続く。15分時点のポゼッションは55%と数字上は湘南が上回ったものの、柏は奪ってからの縦への推進力とサイドチェンジで巧みに圧力を回避し、シュート数で先行。湘南は福田翔生選手、池田昌生選手が中央に飛び出してリズムを作り始めた30分以降、細かなパスワークとセットプレーで反撃したが、古賀太陽選手を中心とする柏の3バックに最後の局面で跳ね返され、前半はスコアレスで折り返す。
勝負を分けたのは後半立ち上がり。柏は右サイドで久保勇輝選手がボールを運び、細谷選手がファーへクロス。湘南守備がボールウォッチャーになった一瞬を逃さず、垣田選手がドフリーで合わせてネットを揺らした。先制後は3枚替えで前線をリフレッシュし、ジエゴ選手、木下康介選手、渡井理己選手が投入されると、柏は5バック気味の[5-4-1]で自陣を固め、カウンター狙いにシフト。一方の湘南は小野瀬康介選手を起点に左右からクロスを連発し、セットプレーも15本近く獲得したが、GK小島亨介選手の好反応とディフェンス陣の集中を崩し切れなかった。終盤は茨田陽生選手、根本凌選手ら攻撃的カードを切り全員攻撃を仕掛けるも、シュート18本中枠内4本にとどまり、得点期待値1.07に対し無得点。柏は期待値1.25を挙げた決定機を確実に仕留め、互いに内容拮抗の一戦で勝点3をもぎ取った。湘南はリーグ2連敗、柏は敵地で今季2勝目(4分)を挙げ無敗を継続した。
今後
湘南ベルマーレはこの試合のシュート数18本、CK11本は攻撃姿勢の裏付けです。特に池田昌生選手が最終ラインと中盤の間でボールを引き出し、福田翔生選手がゴール前で受け直す形は、後半に相手を押し込む原動力となりました。終盤に茨田陽生選手を投入してからはセカンドボールの回収率も向上し、二次三次攻撃を継続できた点は収穫。決定力不足は課題ですが、再現性の高い崩しを続けられれば自然とゴールは生まれます。守備も舘幸希選手が的確なカバーリングでピンチを最小限に抑えており、連係を詰めれば無失点試合は増えるはず。次節までの中3日でクロスの質向上とセットプレーの整理を進め、ホームでの勝利につなげましょう。自分たちが主導権を握る時間帯をさらに伸ばせれば、上位進出は十分射程圏です。
柏レイソルの今季無敗を維持する大きな要因は、試合運びの巧さです。この日も得点後すぐに3枚替えを敢行し、戦術的に5バックへ可変した判断が光りました。細谷真大選手と垣田裕暉選手の縦関係は相手DFの視野を分断し、1点目の形はチーム全体の狙いを体現。渡井理己選手、白井永地選手ら途中出場組もテンポを落とさずビルドアップに顔を出し、ゲームをクローズさせる落ち着きをもたらしました。また小島亨介選手はCKや至近距離シュートを4本防ぎ、勝点を計算できる守護神ぶりを発揮。今後は攻撃時の人数をもう1枚増やすオプションを準備すると、引いた相手をこじ開ける手段が広がります。無敗継続で自信を深めつつ、次節もアグレッシブに勝点3を積み重ねましょう。
SNSの反応
湘南ベルマーレサポーター
「決め切れなかったけど、池田選手と福田選手のコンビは希望!」
「茨田選手のCK精度えぐい。次はヘッド合わせてくれ!」
「終盤の怒涛の圧、平塚が一体になってた⚓️」
「細かいミスはあるけど、内容は悪くない。切り替えて勝利を!」
「上福元選手の声掛けで守備ライン整ってた。次は無失点で!」
柏レイソルサポーター
「垣田選手の決定力!今季ベストゴール級」
「細谷選手が前線で時間作るから助かる。MVPだわ」
「小島選手神セーブ連発…安心感半端ない」
「無敗キープ!このまま上位狙えるぞ」
「交代策バッチリ。ネルシーニョ体制思い出す堅守速攻!」