試合分析・戦評
J1第10節、味の素スタジアムで行われた東京ヴェルディとヴィッセル神戸の一戦は、両チームの意地がぶつかり合う展開となった。序盤から神戸が積極的に攻め込み、前半8分までに複数のセットプレーとシュートを記録。一方の東京ヴェルディも、染野選手や齋藤選手を中心に速攻を仕掛け、反撃の姿勢を見せた。
前半の両チームは互角の展開。東京ヴェルディは堅い守備で神戸の決定機を封じ、福田選手が前半最大のチャンスを迎えるも、神戸DF陣に阻まれてスコアは動かず。ポゼッションではやや神戸が優位に立ちつつも、ヴェルディの粘り強さが目立つ前半となった。
しかし後半に入ると流れが変わる。後半6分、神戸の宮代選手のスルーパスにエリキ選手が反応し、クロスに汰木選手が合わせてゴール。先制点を奪った神戸が試合を優位に進める。
その後、東京ヴェルディも反撃。後半20分に投入された山見選手がさっそく決定機を迎えるが、神戸GK前川選手の好守に阻まれ同点には届かない。ポゼッションでは一時ヴェルディが主導権を握った時間帯もあったが、肝心のフィニッシュでの精度を欠いた。
終盤には綱島選手がこの日2枚目のイエローカードを受けて退場。数的不利の状況での巻き返しは叶わず、そのまま0-1で神戸が勝利を収めた。
ヴィッセル神戸は堅実な守備と機動力あるアタックで試合を掌握。対する東京ヴェルディは、積極的な交代策やシュート数では上回ったものの、フィニッシュの精度と守備の隙が命取りとなった。
今後
東京ヴェルディはこの試合、最後までアグレッシブにプレーを貫いた。シュート数では神戸を上回り、交代選手も即戦力として効果を発揮した点は評価できる。綱島選手の退場というアクシデントはあったが、内容では決して劣っておらず、フィニッシュの精度と連携の精緻化が進めば、勝利は目前だ。守備陣の粘り強さや、齋藤選手・新井選手といった攻撃陣のキレも光った。今後の巻き返しに期待がかかる。
ヴィッセル神戸は、試合巧者ぶりが際立った一戦だった。エリキ選手、宮代選手、汰木選手といったアタッカー陣の連携は鋭く、少ないチャンスをしっかり得点に結びつけた点はさすが。守備では山川選手や前川選手が要所を締め、試合の終盤まで集中を切らさなかった。3連敗後の2連勝という流れをこの勝利で確かなものにし、上位争いへの足がかりを築いたといえるだろう。
SNSの反応
東京ヴェルディサポーター
「あと一歩だった…。内容は悪くなかっただけに惜しい!」
「山見選手の投入タイミングはよかった。次はゴールを!」
「綱島選手、気持ちは伝わったけど次は冷静に頼む!」
「守備陣の頑張りには拍手。神戸相手によく耐えた」
「ホームで勝ちたかったけど、まだまだこれから!」
ヴィッセル神戸サポーター
「よし!連勝!このまま浮上してくぞ!」
「エリキ選手の仕掛け、今日もキレてた!」
「汰木選手のゴール、完璧な流れだった」
「守備の安定感が戻ってきた感じがする」
「前川選手、今日も神セーブ連発!」