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2025年 第1節 G大阪vsC大阪

試合前展望

ガンバ大阪とセレッソ大阪の大阪ダービーは、G大阪が過去の対戦成績でリードするも、C大阪の近年の攻撃力も侮れない。両チームとも4-2-3-1を採用し、前線の選手が鍵となる試合が予想された。

前半

試合の序盤、C大阪はアグレッシブな姿勢を見せ、左サイドから阪田が積極的に仕掛ける。開始7分にはC大阪の北野が早々に先制点を決め、試合の流れを掴んだ。G大阪は序盤から守勢に回り、なかなか決定機を作れなかった。
しかし、時間が経つにつれてG大阪も反撃の機会を増やし、ポゼッションをやや向上させた。15分時点ではG大阪45%、C大阪55%のボール支配率。G大阪は名和田が中央でシュートを狙うも、決定機にはつながらなかった。
C大阪は依然としてセットプレーからチャンスを作り、北野やLフェルナンデスが攻撃の軸となる。20分までのデータでは、シュート数がG大阪3本、C大阪3本と拮抗しつつも、C大阪の枠内シュートが2本と、より効率的な攻撃を展開していた。
試合の均衡が破れたのは31分。G大阪の半田が見事なスルーパスを供給し、ネタラヴィが冷静に決めて同点に追いついた。このゴールでG大阪は勢いを取り戻し、前線でのプレスも機能し始めた。しかし、ポゼッションでは引き続きC大阪が優勢で、押し込む時間帯が続いた。
前半終了時点では、G大阪8本、C大阪5本のシュート数。ポゼッションはG大阪42%、C大阪58%と、C大阪がボールを支配する展開で1-1の同点となった。

後半

後半開始直後、C大阪は試合を支配する形で攻撃を仕掛けた。1分にはLフェルナンデスのクロスに対するG大阪のクリアが甘くなり、北野がこぼれ球を押し込んでゴール。これによりC大阪が2-1と再びリードした。
G大阪は反撃を試みるが、C大阪のプレスに苦しみ、なかなか決定的な場面を作り出せない。すると7分、C大阪の阪田がドリブルで中央突破し、最後は香川が決めて3-1とリードを広げる。この時点で試合の主導権は完全にC大阪に移った。
しかし、G大阪もすぐに反撃。9分、宇佐美のパスを受けた名和田がペナルティエリア内で粘り、最後は黒川が決めて3-2に詰め寄る。このゴールでG大阪は攻勢を強めるが、C大阪の守備は集中を切らさなかった。
18分、C大阪はセットプレーから追加点を奪う。北野のFKに田中がヘディングで合わせて4-2とし、再び2点差とした。このゴールでG大阪はさらに苦しくなり、攻撃の組み立てに焦りが見られた。
G大阪は選手交代を行い、攻撃的な姿勢を強める。ジェバリや美藤を投入し、前線の厚みを増やしたものの、決定的な場面はなかなか作れず、逆にC大阪のカウンターに脅威を感じる展開が続いた。
そして試合終了間際の49分、中島が右サイドからドリブルで仕掛け、ペナルティエリア中央から強烈なシュートを決めて5-2とダメ押し。このゴールで試合の趨勢は完全に決まり、C大阪が5-2の大勝を収めた。
試合全体のスタッツを見ると、G大阪16本、C大阪12本のシュート数だったが、枠内シュートはG大阪5本に対しC大阪7本と、より精度の高い攻撃を展開したC大阪が勝利を手にした。

総括

この試合は、C大阪が持ち味の攻撃的なサッカーを展開し、効率的に得点を重ねた一戦だった。特に北野、香川、田中といった選手が決定力を発揮し、相手の守備の隙を確実に突いたことが勝因となった。
G大阪にとっては、試合の入りでリズムを作れなかったことが痛手となった。序盤に失点したことでプレッシャーがかかり、前半のうちに追いついたものの、後半開始早々に失点を重ね、立て直すことができなかった。
C大阪の強みは、セットプレーやこぼれ球への反応の良さが際立っていた点だ。特に北野のポジショニングと決定力は素晴らしく、彼が試合の流れを作ったと言っても過言ではない。また、Lフェルナンデスや阪田のサイド攻撃も効果的だった。
一方でG大阪は、個々の選手の能力は高いものの、守備時の連携ミスやポジショニングのズレが目立った。特にセットプレーでの対応やセカンドボールへの反応が遅れたことが失点につながった要因と考えられる。
しかし、G大阪にもポジティブな要素はあった。ネタラヴィの決定力、黒川の積極的な攻撃参加、宇佐美のパス精度など、改善の兆しは見られる。攻撃面での連携を強化すれば、今後の試合ではより安定した戦いができるだろう。

今後に向けて

今回の試合でG大阪は課題を多く抱える結果となったが、決して悲観する必要はない。まず、攻撃面では決定機を作る回数が増えており、黒川や名和田といった若手選手が積極的にプレーしていた点は評価できる。
また、宇佐美の創造性やネタラヴィの決定力も光った。彼らがより効果的にプレーできるよう、チーム全体の戦術をブラッシュアップすれば、得点力向上が見込める。
守備面では、セットプレーの対応を見直し、ボール奪取後のカウンターへの切り替えを素早くすることで、失点を減らすことが可能だ。特に次の試合では、守備ラインの連携を強化し、組織的な守備を確立することが鍵となる。
次節はより集中して臨み、今季の巻き返しを期待したい。まだシーズンは始まったばかりで、G大阪の潜在能力は高い。これからの成長とチームの成熟に期待しよう。

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この記事を書いた人

サッカー、主にJリーグをこよなく愛する1人。

お気に入り(鹿島アントラーズ)をメインに、他のチームの試合もすべて視聴。

世界に誇れる日本のJリーグ。その試合状況と私の感想をブログとして残そうと思ったのが、このブログです。

個人的な感想なので、大目に見てください(^^)

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