試合前展望
2025年2月22日に行われるJ1リーグ第2節、横浜FC対岡山の一戦は、両チームにとって重要な試合となる。横浜FCは過去の対戦成績で12勝8分8敗と岡山に勝ち越しており、ホームでの戦いに自信を持って臨む。予想フォーメーションは3-4-2-1で、前節からのスタメン変更は1人のみ。一方の岡山も同じ3-4-2-1の布陣を採用し、スタメンに変更はない。横浜FCは攻撃的なサイドプレーを活かした得点機会を狙い、岡山は組織的な守備とカウンターからのチャンスを作る展開が予想される。
前半
試合は横浜FCのキックオフでスタート。序盤から横浜FCは右サイドを起点に攻撃を仕掛け、前半1分に山根選手がクロスを上げるも、岡山の鈴木選手がクリア。前半8分には櫻川選手が右サイドからシュートを放つが、枠を外れてしまう。
岡山は序盤、ボールを保持しながらも決定的なチャンスを作れず、前半10分にようやくこの試合初のCKを獲得。田部井選手のキックに田上選手が合わせるが、シュートは枠外へ。ポゼッションは横浜FC49%に対し、岡山51%とほぼ互角。岡山は江坂選手を中心に左サイドを使う場面が多かったが、横浜FCの守備陣に阻まれる。
前半20分までのシュート数は横浜FC3本、岡山1本と少なく、両チームとも決定力を欠いた展開。横浜FCはジョアンパウロ選手や櫻川選手がペナルティエリア付近でシュートを狙うが、岡山の守備陣が集中して対応した。
その後も、両チームともにクロスやCKを活用しながらゴールを狙うが、決定機を作り切れないまま前半はスコアレスで終了。シュート数は横浜FC5本、岡山3本、枠内シュートは横浜FC1本、岡山0本と、ゴール期待値(xG)も横浜FC0.37、岡山0.14と低調なままだった。
後半
後半開始直後、横浜FCは新保選手を中心に左サイドからのクロスを多用し、岡山ゴールを脅かす。後半3分には櫻川選手がペナルティエリア内でボールを収めるが、岡山の守備陣が対応。
試合の均衡が破れたのは後半12分。右サイドから山根選手がクロスを上げ、櫻川選手がヘディングシュート。一度は岡山GKブローダーセン選手にセーブされるも、こぼれ球を再び櫻川選手が押し込み、横浜FCが1-0と先制。
岡山は選手交代で流れを変えようとし、後半19分に藤田選手と木村選手を下げ、竹内選手と一美選手を投入。さらに30分には田部井選手と柳貴選手を下げ、神谷選手と嵯峨選手を入れる。これによりポゼッションが岡山61%まで上昇し、攻撃の回数が増える。
後半42分には岡山の一美選手がペナルティエリア中央から強烈なシュートを放つが、ゴールポストに嫌われ同点とはならず。試合終盤には岡山が猛攻を仕掛け、後半49分に加藤選手のFKが枠を外れたところで試合終了。最終スコアは1-0で横浜FCが勝利を収めた。
総括
この試合は両チームとも守備の意識が高く、前半は決定機に乏しい展開となった。しかし、横浜FCは後半に入ると攻撃のリズムをつかみ、山根選手のクロスから櫻川選手が先制点を挙げた。岡山は試合終盤に攻勢を強めたものの、最後までゴールを割ることができなかった。
横浜FCはサイド攻撃を積極的に仕掛け、クロスからのゴールという形を作り出した点は評価できる。一方で、試合の終盤に押し込まれる時間帯が長く、リード後の試合運びに課題を残した。岡山はボール保持を重視しながらも、最後のフィニッシュの部分で精度を欠いたことが敗因となった。
今後
横浜FCはこの試合では、攻撃の形が明確で、サイド攻撃を活用しながら得点につなげた点が良かった。特に山根選手のクロス精度、櫻川選手の決定力が光った。守備面でも、ンドカ選手や市川選手を中心に集中力を保ち、相手の攻撃を封じたことが勝因となった。今後はリード時のゲームマネジメントを向上させれば、さらに安定した試合運びができるだろう。
岡山は敗戦とはなったが、試合終盤の攻撃の形は非常に良かった。一美選手やブラウン選手を中心に、後半はチャンスを多く作り出し、あと一歩で得点という場面も多かった。チームの組織力は高く、今後はフィニッシュの精度を上げることで、勝点を積み上げられるはずだ。次節に向けての改善に期待したい。