試合中継でよく聞く「スプリント数」って?
最近のJリーグ中継やハイライト番組などでよく目にするようになった「スプリント数」という言葉。
なんとなく「よく走ってるってことかな?」と思いながらも、詳しい意味までは知らない方も多いかもしれません。
実はこの「スプリント数」は、選手の運動量やプレーの質を測るうえで、とても重要なデータなんです。
スプリント数とは?
簡単にいうと、「選手が全力に近いスピードで走った回数」のことを指します。
選手にはそれぞれ「最大疾走スピード」がありますが、その約90%以上の速さで走った場合に「スプリント」としてカウントされます。
つまり、ジョギングや中速での移動は含まれず、「一気に加速してボールに追いつこうとする」「裏のスペースへ抜け出す」といったプレーが該当するわけです。
どんな場面でスプリントが出る?
・相手DFの裏を狙って走るとき
・カウンターで自陣に戻るとき
・激しいプレッシングで相手に詰め寄るとき
・ゴール前での一瞬の飛び出し
など、攻守を問わず「勝負どころ」でスプリントは多く発生します。
なぜ注目されるの?
スプリント数が多い選手は、それだけピッチ内でダイナミックな動きを繰り返しているということ。
たとえばサイドアタッカーやサイドバックはスプリント回数が自然と多くなりやすく、それがチームの攻撃・守備にどれだけ関与しているかを知る手がかりにもなります。
一見地味な指標ですが、試合の裏側にある選手のハードワークが見えてくるのも、スプリント数の面白さです。
おわりに
ピッチ上での華やかなプレーの裏で、どれだけの回数、選手が全力で走っているのか。
数字を見ると、改めてそのすごさに気づかされますよね。
試合を観るとき、選手のスプリント数にもぜひ注目してみてください。